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モラハラ夫とモラハラ母の目つき

実家の母はとても綺麗な人でした。
残念ながら、私は父親似で母とは全然、雰囲気が違ってましたね

「本当のお母さん?」
「全然似てないね」

はよく言われたフレーズです。

でもね、私、思うんです。

歳老いた時の顔がその人の本当の顔だって。







お紅茶サロンで知りあった、歳は70くらいの会社経営者の奥様。
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いつも、学業優秀な息子の自慢話しばかりして、私はなんとなく敬遠したかったタイプだった。

紅茶サロンのイベントに行くのに、ショッピングモールの、駐車場で待ち合わせをした。待ち合わせ場所には、すでにその会社経営者の奥様や他の人も集まり、乗り付けた車の中から夫はいつものように、愛想笑いをして頭を下げた。私を降ろすと何度も頭を下げながら走り去った。


「こんにちはー今日はご一緒によろしくお願いします」
あたり触りのない挨拶を済ませると、彼女はこう言った。

「今の、あなたの旦那さん?」

「あ、はいそうです」

高級外車で乗り付けて、夫はことの他、周りに受けの良い人だったので、たいてい、「まあ、優しいそうなご主人さんね」や「立派なご主人さんね」と言われた。

ところが、彼女は夫を見るなり言った。

「な~んや、知らんが難しそうな旦那やなあ!」

そういってフンッとよそを向いた。

そんな失礼なことを、さほど親しくもない人の目の前で言うなんて、なんと無礼な人だろう。

・・・と普通ならそう思うと思うが、夫の本質を瞬時に見抜いた彼女の洞察力に、孤独感から解き放たれ安堵感さえ憶え、思わず笑みを浮かべた。
その時から、私は彼女に対する見方が変わり、親しみを憶えるようになった。




帰省した時には、お姑さんや義姉さんと一緒によく百貨店で買い物を楽しんだ。
入った化粧室で「あら、こんにちはー」と、お姑の知り合いに、たまたま遭遇した。
「あら、お嫁さんとお買い物なの?」
「そうなのよ、こんな時でないとね、ゆっくりできないからね」
そんな他愛ない会話を交わしていた2人を残して、先に化粧室を出た。
角のウインドウで洋服を見ながら待っていると、「じゃあ、またね」
などと、いいながら2人は出てきた。

「知り合い?」
「あなたのおかあさんの店で知りあったのよ」

実母は、長く専業主婦をしていたが、兄の大学入学と共に婦人服のお店の店長をした後に良い顧客を掴んで、そのまま自分のお店をたちあげたのだ。

紹介した人の面子を潰して、大手客を引き抜いたような止め方は、多くの敵を作ったであろうが、そんなこと母は何とも思わない。

「お嫁さん、綾花のお店の娘さんでしょう?全然似てないねって言ってたよ」お姑は言った。

今まで、何回、何十回と言われたフレーズにあらためて何を言うでもなかった

「(笑)私のお母さん、美人だからね」

「ううん、そうじゃなくて、お母さんに似てなくて、美人ねって言ってたのよ」


「・・・・」
私は美人ではない。と言って、ブスでもないが

お姑は続けて言った。

「歳とると、顔が変わってくるからね」





母は、体を壊して店を閉じてからは、趣味のお茶やお花に勤しんだが、年に2回帰省してくる孫達に得意な料理を振る舞うのが楽しみだったようだ。

「ねえねえ、この人、おばあちゃんに似てない?」

子供達がそれぞれ大きくなって、テレビを見ながら集まってよく話をした。
「ねえ、似てるよね」
「わあ、ほんと、そっくり!」

テレビに映っていたのは、ヤクルト野村監督の、今は亡き野村沙知代さんだった。

野村沙知代さんには悪いが、私は彼女を美人とは思わない。
でも、確かに、色石の大きな指環を見せびらかすようにして、いたり、派手な色のジャケットや、キンキラした老眼鏡など、身につけていたものも似ていたが、何より、あの人を下げずんだようなものの言いかたが母にそっくりだった。
それに、いつも不満げに眉間に皺を寄せた表情は、話す人を遠ざけた。



モラハラ夫もそうだけど、いつも何かにつけて不満や文句を言う人は、眉間に深い皺が寄り、笑っても、怒った表情になってしまう。

会社経営者の奥様が私の夫の顔をまじまじと見たわけではないのに、「難しそうな旦那やなあ」と見抜いたのは、笑った顔が実は笑ってなかったからだ。


モラハラの人の顔には眉間に深い皺があり、いつもしかめている






 

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