社宅暮らし
私にも、4人のうち2人から母の日のプレゼントが届きました♪忘れずにいてくれるだけで嬉しいですね義母には、「果物がいい」と言われたので、あまおうの苺と、『お母さん元気で長生きしてね』のカードをおくりました。カードは義母が結婚してから毎年、私に…
その口の先に鋭い刃を持つ大原さん、その彼女の刃によって無惨にも心臓をひとつきされてから、ポタポタ流れ落ちていた血はいつのまにか止まったように思えた。あれから30年の間に、母親と何かある度に、心に刺さったあの古傷が痛みだしていた。社宅にいた頃…
私達はそれから半年後に社宅を出て、JRの駅に近い分譲マンションに引っ越した。新しい土地に移り住んで、お喋りするのは社宅の人以外いなかったが、大原さんのことは、夫とお姑さん以外は誰にも相談しなかった。それは、情報通の大原さんが、社宅のどの人と…
あの時から30年の月日が過ぎた。今、私はパンドラの箱を開けようとしている。子供の頃から辛抱すること、不平不満を言わないことを強いられてきた私が、長い長い年月を経ても尚、私の心臓に突き刺さったままの鋭利な刃物を、母が亡くなった今なら、血が流れ…
『小川さんとお見合い結婚した』 というのが長く地元に住む社宅の奥さん方の興味を引いたらしく、「お茶でもいかが?」と声をかけてくれた。 せっかくなのでと、何回か伺ったが、聞きなれない方言と、地元ならではの話題で盛り上がることについて行けず、車…
私はお見合い相手だった夫と結婚して、遠方の社宅に移り住んだ。 社宅は周りに何もない山の麓の古びた鉄筋アパート。当時お気楽に社会人になってから運転免許を取りに行けばいいと思ってたのに、残業続きで時間がなく、結局、免許はとれずじまいで、結果ここ…