モラハラ夫とジョーカーを観て帰ってきた。
今の心境で見る映画ではなかったなあ
サディスティックで、主人公がモラハラ夫と重なって、気持ち悪かった。
もっと楽しい映画にすれば良かった。
映画館という、暗い空間、眼の前のスクリーンに映し出されたエキセントリックな映像に、或いは、歪んでいるのは私の方ではなかろうか、大罪を犯そうとしているのは、私の方ではなかろうかと錯覚をしてしまうほど、罪悪感を植え付けられてしまう強烈な映画だった。
自分自身をしっかり見つめ、今、私の身に起こっている現実だけを、しっかりブログに書いていけば、モラハラ夫の辻褄の合わない言動を私自身が見直し、冷静に解析することになるのではないかと、そう思っている。
「いま、流行ってるの、このブランドのバック」
「え~・・・まあ、しょうがないなあ、ボーナス出たら買ったらいいよ」
夫は私や子供達にも、気前よくプレゼントをしてくれた。
流行りのバックや、ちょっと高い時計、クオリティの高いコート、
「あなたを養うのは大変だよ」
そう笑いながら、冗談を言った。
毎日のように食事に文句をいい、いきなりスィッチが入ったように怒り出し、無理難題をふっかけてくる夫だったが、そんなところもあり、嫌なことは上手に褒めたりして、交わしさえすれば、専業主婦の、ちょっとセレブリティな暮らしは、悪くはなく、子供の友達にも、「お母さん働いてないし、いつも綺麗にしててお金持ちはちがうね」などと言われて、子供達も少しばかり自慢気だった。
現役で働いていた時、まだ、子供達にお金がかからない頃は、そんな風だった。
子供達の年齢が上がるにつれて、塾代や、部活の遠征費や交通費が馬鹿にならなかった。
自ずと、それぞれの買い物も減っていった。
でも、子供達にしっかりお金をかけてやりたいのはどこの親も一緒。
もともと私は、質の良いものを長く使いたいタイプだったので、仕事をしてるわけじゃなし、昔、夫に買ってもらったものに、少し、買い足したりして上手に学校などへ出かけていた。それで良かった。
夫は「自分の小遣いで買ったんだからいいだろう」
そういいながら、次から次から、同じような服や靴を買ってきた。
2階のクローゼットも、1階のクローゼットもきちきちに夫の洋服がかかり、一体何がそこにあるのかわからないくらいだ。
「ねえねえ、買ってくるのはいいんだけど、少し処分したほうが良くない?入らないじゃん」
夫はこの、『処分』や『片付け』と言う言葉にあからさまに顔を歪めて怒りだした。
「自分の小遣いで買ったんだからいいだろう!」
そういう問題ではなかったが、それ以上言うと、また暴れだすので、言えなかった。
私に、人が見るとちょっと羨ましく思うような、ブランド時計やバックを買うことで
「まあ!優しいご主人様」
などと、世間の人はみな、そう評した。
夫は近所でも、私の友達にも、とても評判が良かった。
「小川さん、言ってること、大袈裟、いいご主人じゃない~」
そう言われると、私の辛抱や努力が足らないのだとそう思った。
来春から秋までひと月25万の年金だけで暮らし、学費や生活費を私が、賄うとすれば、あの日、あの時、プレゼントと思ってハッピーな気分になっていた私の思いは微塵もなく砕かれ
『今までのつけといた分、払ってね』
とでも言われているような、そんな愕然とした思いがした。
マイホームを建てたときに一緒に大きな家具やさんに行って選んだ白いソファー、輸入もので、値段もそれなりに高かったが、
「好きなのを選べばいいよ」
そういって、リビング一番広く面積をとるソファーをちょっと背伸びして買った。
「まあ~優しくていいご主人ね~」
店員が口を揃えてそう言った。
それなのに、生活が始まると、座ったソファーの背もたれの角度が気に入らないと何回も毒づいた。
「ちょっとお~一緒に選んだじゃない」
「いや、あのときはそう感じなかったんだよ」
そう言って、背もたれのクッションを横にしてみたり、縦にしてみたり、押さえてみたり、座る度にぶつぶつ言った。
2人だけの時なら、まだいいが、お姑が遊びに来た時に、
「このソファー、大失敗!高いのにあすみがこれがいいっていうから」
「まあ!あすみさん、もっと考えて買ってちょうだいな 幸司のお給料なのに!」
「一緒に選んだじゃない、何でいまさらそんなこと言うの」
「ニトリで良かったんだよ」
「ほんとねえ!」
2人して買い物し終わったものに、文句をつけた。
「それに、書斎が、ないんだよ、せっかく家を建てたのに、みんなに何で書斎作らなかったのかって言われたよ」
「まあ!あすみさんは自分のことばっかり」
「いやいや、書斎ここでいい?って建てる前の図面で見たじゃん」
10畳のベッドルームに続くように作られた3畳のスペース、こじんまりしたそこは、ちょうど、デスクを置くことを想定し、PCの電源も確保して、書斎として使えるように、2人で話した場所だった。
出来上がってから
「ここに壁が欲しかったんだよ、きっちり閉ざされた感じにしたかったんだよ」
そんなこと、住宅メーカーに行って何回も打ち合わせをしたのに、担当者さんも、
「ご主人さま、書斎なんかは大丈夫ですか?」
とわざわざ聞いてくれた時には、
「いえ、家内に任せてるんで」
と、尻にしかれた風を装おっていたのに、全然、態度が違う
モラハラ夫にとって奥さんは奴隷、自分より下に見下す生き物
人前で褒めたりしないはず、褒めた時には、後出しじゃんけんみたいに、後になって、その何倍もの精算を強いられる