あすみとモラハラ夫との13000日

モラハラ夫とのつきあい方とその対処法

海外旅行の思い出 そして

高い天井のホテルのベッドからは、明るい陽射しが燦々と注がれた。

いつ以来だろうか、

勤続30年の夫婦2人だけの旅行、気が進まなかったのは、避けては通れないだろうと思っていた夫婦の営み。
海外ということで解放されたのだろうか、それとも、あの嫌な出来事
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からある程度の時間が過ぎたからだろうか、長い子育てで忘れていたのは、自分自身が女性だったということ

夫との旅行は気が重かったが、海外という開放感や、日本では味わうことの風景や美味しい食べ物など、やはり海外旅行は楽しいものだった。

こんな楽しい旅行を計画してくれた夫は、あえて口には出さないが、あのときのことを、反省しているのかも知れない。
これをきっかけに、また、夫婦仲良く、老後に向けて努力しなくてはならないのではなかろうか。
私のなかで、そんな思考がぼんやりと浮かんできた。


旅行から帰ると、留守を守ってくれていた義母と子供達が元気に迎えてくれた。
「どうだった?」
「楽しかった?」

いつもの元気な笑顔に触れて、家族っていいなと、賑やかな家庭で良かったと心からそう思った。

まだ、子供達は今から大学に行き、教育費がかかってくるのだ。夫にはしっかり働いてもらわないといけない。
夫にかかってくるストレスは家庭の中で軽減してあげないと・・・そんなふうに考えた。


それに、仲良く過ごすには、これをきっかけにまた夫婦の夜の大切な時間を持たなくては、そう思った。


ところが、旅行以降、私達夫婦は同じベッドに寝ながら、何も起こらなかった。
依然として
「早く寝てくれよ!起きるじゃないか!」
と、文句は言われたが、私が、家事を終えて2階の寝室に上がると、もう大いびきで寝入っていた。

ネットで、50代の夫婦のそれについて調べたりしたけど、普通にある人もいれば、
「そんなん!めんどくさ!」
「もう、寝室別々よ」
「もう、いいって感じ」
ママ友の意見もほとんどの人が忙しくてその気にならないという意見の人が多かった。


でも、私はなんとか、努力をしてみたかった。

ワコールのサルートやパルファージュなどのちょっとセレブな高級下着も買ってみた。
型崩れしないよう、丁寧に洗って洗濯機の上にある物干し竿に掛けて乾かしておくと、お風呂に入るときに、派手な下着に目を止めて
「なんこれ!派手!」笑

そう言って笑ったままだった。


こっちから何度となく、「ねえねえ」と誘ってみたこともあった。
私が、断ったときには蹴りを入れた人だ。

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気持ちはわかる筈だ。

でも、「はあ?」
「もういいよ」

で、終わった。「もういいよ」とはどういうことだろうか、と考えた。

海外の赴任地で、日本人男性専用の歓楽街で余程いい思いをしたのだろうか。







お正月には子供達も帰省してきた。
賑やかなお正月。

若い奥さんを癌で亡くした家族の特番をやっていた。
3人の子供達はまだ、幼稚園の子も含め幼かったが、お父さんが幼稚園のお弁当を作り、運動会のゼッケンを体操服に縫い付け、日頃のご飯や洗濯物などを一人でやっていた。
出かける時には、棚の上に置いた奥さんの写真にみんなで手をあわせて「行ってきます~」
と話しかけた。
もう、涙無しでは見られない番組、
長男が
「お父さん、どうする?もし、お母さんが死んだら」

その問いかけに
「チッ」
と舌打ちし、
「何言ってんだよ!誰が料理や洗濯をするんだよぉ!」

子供達が皆、(え?)と顔を見合わせて私がどんな顔しているのかを窺ったが
私は大阪の下町のおばさんみたいに大笑いした
「大丈夫♪大丈夫♪お母さん、そんなんな~んとも思わない」

子供達の顔がほころんだ。

なんと馬鹿な父親だろう

大好きな子供達の前くらいは、お母さんを愛してきちんと仕事をしている立派な父親を演じれば良いものを・・・

そんな子供達の気持ちもわからないなんて情けなくて可哀想な人だ


出張に着て行ったスーツの内ポケットから『マッサージヘルス』のポイントカードがでてきた。
(なんだ、ちゃんと他でやってるんじゃない)
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このことがあってから、もう、何も驚かなくなっていた。