今日は朝から大雨でした。
こんな日は高齢者マンションに住む父も、買い物には行かれないだろうと、朝からお味噌汁と里芋の煮っ転がしを作って、用事のついでに持って行こうと思って用意してました。
少しずつたまってしまった段ボールや缶などの資源ゴミをいつものリサイクルセンターへ。
郵便局に不在の荷物を取りに行ったあと、父のところへ行ったら、車を降りる時に、おかずやお味噌汁の入ったバッグをアパートへ忘れてきたことに気がつき、急いで取りに戻りました。
アパートから出るときに、段ボールや缶のゴミの袋を持ってでたことで、肝心の父のおかずを忘れたことに、がっかりしてしまいました。
近くに住んではいるのですが、いつも3時に行き、一緒にコーヒーとお茶菓子をいただくようにしていたのに、取りに戻ったらもう、4時近くになっていました。
玄関のチャイムを鳴らして父の部屋に入ると、ビニル袋に入っている漬け物をおかずにしてご飯を食べているところでした。
「あああーーごめーん、もう少し早くくれば良かったね」
「今日は買い物に行かれんかったからね」
そう言って漬け物でご飯を頬張る父を見て、自分が情けなくなりました。
何かひとつ持ってでたら何かひとつわすれる。
老化現象でしょうか。
「ごめんね」
持って行った豚汁を見たら
「うまそうじゃなあ、こりゃあ、もう一杯ご飯を食べよう」
そう言って美味しそうに豚汁と里芋の煮っ転がしを食べてくれました。
母の写真が飾られているごお仏壇に手をあわせて息子の就職がうまくいきますようにと手を合わせてきました。
父は母の手料理が好きでした。
母が亡くなった今、デパ地下でお惣菜を買ってきたり、自分でも作ってみたり、あとどのくらい一緒にいられるんだろうか・・・
贅沢を嫌い、腹八分目の粗食、着るものも何でもよくて、ハンガーにかかった裾が擦りきれたズボンを見て、
「もう、これは駄目よ、新しいのを買ってあげるから」
「いやいや、まだ充分はけるからいいわい」
「あんまりみすぼらしい格好をしていると、あそこは娘さんも来るのに、気がつかんのかしら と思われるから、適当にきちんとしとかんと」
そう言うと
「よかよか」
と大笑いした。
父には元気で長生きして欲しい。
誰よりも幸せであって欲しい。
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