あすみとモラハラ夫との卒婚生活

モラハラ夫  卒婚生活 カサンドラ

そもそも育った環境が違う


モラハラ夫とはそもそもの育ちが違っていたのかも知れない。

と、言うのは、お姑さんが、裕福な家の出の末っ子という生まれ。

8人兄弟姉妹の末っ子だし、あの時代、末っ子となれば、親の躾も行き届かないだろうし、年の離れたお姉さんがお母さん代わりになっていたんでしょう。


幼馴染みだった舅と結婚してから、病を患っていた両親と一緒に暮らしたらしい。

昭和時代だから夫の親と暮らすのは当たり前みたいなところがあった。

我がモラハラ夫も優しい祖父母がいる中、跡取りの長男として大事に育てられたようだ。

お姑が裕福な親御さんからそうされたように、欲しい物はすぐに与えられ、嫌いな食べ物は「いやだ!」といえば、さっとお皿をさげていたんだろう。

好きな食べ物は、カレー、エビフライ、ハンバーグと、好き嫌いが多くてその3パターンの繰り返しだったと笑いながらお姑が話してくれた。

その話しを聞いたのはまだ結婚前で、父親から「出された食べ物に文句を言ってはいけない」と口うるさく言われていた私は、(こんな家庭もあるんだ)くらいにしか思わなかったんだと思う。

夫は「大学で親元を離れてから何でも食べられるようになったんだよ笑」と、お姑さんからのエピソードを受けてそう笑いながら話してくれたし、疑わなかったんだと思う。


甥っ子は35歳くらいになると思うが、それはもう、好き放題の自己中息子にしか見えないが、近くにいる大人は「本当に素直な子なんだよぉ」と、見えてない。

何か問題を起こしても、周りの大人が尻拭いをしていたんだろう。


こんなひと達、自分は楽かも知れない。

だって悪いのは周りのひとで、自分じゃないと思ってるし、自分のために周りが、犠牲になるのは当たり前のこととしか思ってないだろう。

知り合いの女性。

父親が弁護士で大阪の1等地に実家がある。

柔らかい物腰で、頭も低く、小さい頃から英才教育で、本人、超難関国立大学の医学部出身。

・・・・とここまで聞くと憧れの的みたいなニュアンスになるが、はっきり言って常識がない。

旅行が趣味の彼女、語学も堪能でコロナ前にはあちこち旅行に行っていたようだ。

ある日ピンポーンと玄関のチャイムがなったので、出てみると、彼女が手のひらに小さなキャラメルのような包を持って立っていた。5.6個あったが、そのうちのひとつはねじったセロハンの包が開けられていた。

あまりお付き合いのない彼女だが、

「はい」と玄関先に出るとニコニコ笑ってこう言うのだ。

「海外旅行から帰ってきて、お菓子を買ってきたの。食べたら、何か美味しくなくて、良かったら子供さんに差し上げて」

その失礼なことにびっくりしたが、本人はニコニコ笑って、まるで悪気はない。

「はあ・・・」と言われるまま受け取ってしまったが、学校から帰った子供達に話しの種に、ことの顛末を話して聞かせ、一緒に食べてみたが、消しゴムみたいな食感に口に入れるなり吐き出した。

「げっまずっ!」

いい機会だからと子供達には話した。

「他人(ひと)に物をもって行く時には開けてないものを持っていくんよ、それと自分もおいしかったから食べてねって渡すんよ」

と。


お姑さんは私達には本当によくしてくれたけど、この彼女と通じるところがあって、リンゴ狩から帰った駅で、たまたま私の友達に出合った時のこと。

「まあ、いつもお世話になってえ」と気もちよく挨拶をしてくれて、

「あっ、リンゴがあるのよ、良かったら持って帰ってちょうだい」

と、袋から何個かリンゴを出して、私の友達にお裾わけしていた。

その、取り出すリンゴがどれもこれも、虫食いで、

(もう少しいいリンゴがあるだろうに)

と思いながら見ていたが、駅の乗り換えの途中、先を急ぐ中で、軽く挨拶をかわして別れたが

「あああ〜少し軽くなったわあ」

と、お姑はリンゴが重たかったから、虫食いのリンゴをたまたま見かけた私の友達に押し付けたんだと思った。


そうじゃない人ももちろんたくさんいるんだとは思うけど、裕福な人って、こんな感じだろうか、ゴミに捨てるには惜しい、だからと言って自分は食べたくない、(ああ、だったらあの人にあげよう)

こんな感覚は理解できないけど、こんな人は多い。

お姑さんは

「あすみさんは、幸ちゃんと結婚して本当に幸せよ」

とよく言われた。

よく旅行にも連れてってもらったし、プレゼントも、綺麗な絵手紙もたくさんもらった。

でも夫のことを相談すると、

「何よそれぐらいのことで」

「我慢しなさいよ、生活みてもらってるんでしょ」

と、どこまでいっても、平行線で、夫の肩を持つお姑に私の言葉は届かなかった。



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