この前の娘の沖縄ウェディングはお天気も最高!泊まったホテルもとっても素敵で、最高の思い出になりました。
結婚式では、はじめて黒留袖に袖を通すことになるだろと、着物好きな私はワクワクしていたのだけど、どうやら、沖縄の衣装かりゆしをレンタルして行うとのことで、
(ふ〜ん)くらいにしか思ってなかったのです。
でもこれがとっても良かった!
着物や帯、草履やバッグ、着付け道具一式を持っていくとなったら、大荷物になっただろうし、前もって宅配便で送るにしても、往復送料は馬鹿にならなかっただろうし。
沖縄の南国ムードには、かりゆしがよく似あって、黒留袖でなくてほんとに良かったと思った。
さて、その結婚式で、お婿さんのお母さんとのおしゃべりの中、すぐ下の弟さんが、来月結婚式をするらしく、それは娘からもなんとなく聞いていたが、ざっくばらんなパーティみたいなイメージでいた私。
ところが、着ていくものの話しになり、お母さんは
「私は親だから、黒留袖になるけど、何でもいいんじゃない?」
というお母さんに、当の結婚式に出るお嫁さんが
「既婚の親族は黒留袖って聞いてるんですけど」
「あらじゃあ、お嫁さんどうしで、話して決めてね」
それを傍で聞いていた私は急にそわそわしてきた。
4人の子供の学費や仕送りで、娘の着物の誂えなど、お振り袖くらい。
手が回らなかったのが正直なところ。
準備しているのは、喪服に訪問着と色無地くらい。
「着物なんか着んよ、興味なし」
という娘。
まあ、身長も背格好もあまり変わらないから、いざという時には私のを着ればいいか、くらいにしか思ってなかった。
当分、結婚なんかしないだろう。
弟の方が先に結婚するかも、と内心思っていた私は、弟の結婚式に参列できるように、色留袖の仮絵羽を購入して、いつでも仕立てられるようにしていたのだが、それも、アパートに引っ越して来る時、バイセルに持っていってもらった。
とにかくあの時にはいろんなものを処分したかった。
今はめでたく結婚した。
と、なると義弟の結婚式には、黒留袖を着用することになる娘。
はたと困ってしまった。
今から誂えるのでは到底間に合わないだろうし、アパート暮しで、とてもそんな余裕はない。
私の着せればいいかと、メルカリで買った桐のユニット箪笥の引き出しから、自分の黒留袖を出して見たが、いかに言ってもじみ過ぎる。
そこで、メルカリやヤフオクを覗いてみた。
コロナ禍になり、どこにも出られなくなってお買い物はほとんどネットになってしまった私。
黒留袖もぴんからキリまでいろいろだったが、今どきの結婚式、昔と違って黒留袖を着ることがないのか、しつけ付きのものもたくさん出ていた。
人気があるのは作家物。
それでも、仮絵羽状態から仕立てることを考えると、安価で裄と着丈さえ合えば、しつけ付きの黒留袖がほんとにお安く手に入る。
若いミセスが着るのにちょうどいい、華やかな黒留袖をヤフオクで安価に購入した。
届いた黒留袖は、ほんとに華やかで、質も良かった。
いい買い物をしたなあと、鏡の前で、纏ってみたら、なんか変!
比翼仕立てになっている白い生地の裾が表の生地から2センチもはみ出ている。
「えっ」
と思わず声を出した。
しつけはついているが、いこうか何かに下げたままだったのか、上と下の生地がずれて落ちてきているのだ。
せっかく良い黒留袖なのに、これでは、仕立て直しをしなければ着られない。
○千円という安価で買ったのに、仕立て直しで、3万くらい?払わなくてはならなくなる。
安く買ったのに、高くつく。
またそれについては説明の記述もなかったので、メッセージ欄から、事情を説明して返品したいとの旨を送った。
すると、すぐさま、とても丁寧な謝罪文と共に、購入額と、送料も返金するという返事で、さっそく銀行の振り込み先をメッセージ欄から送った。
しかも、手元に届いた黒留袖は、送り返す必要はありませんというではないか、
これは、ただで黒留袖をもらったのと一緒。
しかも質はいい。
お店の素早い神対応にびっくり。
顔が見えないのに、顔を見ながらやりとりしているような安心感と、清涼感を感じ、こちらも丁寧に返信しておいた。