夕方、いつも通り、父のところに晩御飯を持って行ってから、どっぷり疲れてアパートに戻ってきた。
40分ほど爆睡。
理由は、父の変貌ぶり。
あああ〜疲れた。
早起きで息子を送り出すこと、駅まで迎えに行くこと3ヶ月。
それも、息子が引っ越すことで、やっと今週末で、終わり、やっと少し楽になるかと思っていたのに。
今度は父親。
生活費は、無くなるとその都度、手渡していた。3000円だったり5000円だったり。
ほぼ、毎日、晩御飯のおかずを持っていっているので、父の買い物は、小袋に入ったパンか、柑橘類の果物、そして、口さみしい時に舐める飴の類。
お金を無駄に使う人ではないので、圧迫骨折する前までは、月に、3万ほど、渡すとそのお金でやりくりし、余るくらいだった。
圧迫骨折してからは、毎日料理することはなくなったので、それほどはいらない。
なので、5000円渡すと、10日くらいあった。
ところが!
昨日、渡した3000円が
「もう無くなったから生活費をくれんか」
というのだ。
びっくりした。
息子と暮している私でさえ、一度の買い物に3000円未満で抑えるようにしているのに、一人で、しかも一日で3000円使うとは、いったい何を買っているのだろうか?
冷蔵庫を開けてみると、柴漬けや、たくあんなど、漬物がタッパーウェアーに細かく切って詰めてあった。
3種類の漬物がいっきに増えていた。てんこ盛り。
そして飴、それと、パックに入った天ぷら?
デパ地下で、のれんを出して売っているような、少量でド高いやつだ。
「一日で3000円も使ってもらったら困るよ!」
そういうと、
「使ってないよ」
という。
でも、広げて見せる財布の中には昨日あげた3000円はない。
「ありゃあ?」
父はてんこ盛りにした漬物を買ったことをすっかり忘れていた。
「この漬物かったんやろ?これ」
冷蔵庫を空けて見せたら
「そんなのいつ買ったかなあ~」
と、買ったことを覚えてなかったし、何でお札がないのかも、わかってなかった。
昨日は普段通りだったのに、今日は、痴呆がいっきに進んだ気がしてぞっとした。
「3000円もらってもパンを買えば1回1000円なくなるからなあ」
「パンが1000円もするわけないじゃん」
まるで、わかってない。
このチンプンカンプンなやりとりにどっと疲れて帰っていた。
息子のことが落ち着くと思ったら今度は父親。
たまたま今日の調子がおかしかっただけと思いたい(泣)