お彼岸に父方の先祖のお墓参りをすることになりました。
父は次男なので、お墓を建てるつもりはたぶんなかったと思うんですが、生前の母が父の知らない間にお墓を建立したのです。
私には
「お父さんが(父)あんた達に迷惑かけんようにってお墓を建てたからね」
と言ってましたが、母のお葬式の後で、お坊さんから、遺骨をどうするか聞かれた時に、お墓の存在を知らなかったですからね。
「お墓建てたっていいよったよ」
と私が言ってはじめて、
「あ〜なんかそんなこといいよったなぁー」
くらいの話しです。
お墓を建てたのは、父の考えではなく、母が主導したことです。
お墓を建てる時には、後のことを考えて、子供に相談するものですが、一切ありませんでした。
長男が籍を抜いた後、お墓を守るのは誰になるんでしょう。
墓じまいも、永代供養もお金がいる世の中。
そんなもろもろの話しも、来週、70才になる従姉妹に聞いてみたいと思ってます。
従姉妹も一昨年に山の上にあったお墓を墓じまいしたそうです。
小さい時には1年に1回かくらいは行ったのかなぁと思いますが、よく覚えていません。
従姉妹は長男の娘です。
まだ伯父さんがいた頃、遊びに行ったことがありますが、土間の台所で、窯でご飯を炊き、伯母さんが土間から畳敷きの部屋に上がるのに、何度もつっかけと呼ばれる靴を脱ぎ、上がるのを子供ながらに(大変だなぁ)と思って見てました。
お風呂は五右衛門風呂。
板を外さないように入るのが慣れない私は大変でした。
伯父さんのところは三姉妹。
今度会う予定の従姉妹はもう70才だそうです。
他の2人は元気にされてるのかな。
父の兄は、父と顔の作りが違って、彫りの深い顔立ちだったので、従姉妹の3人は、なんとなく(綺麗だなぁ)と思ってみてました。
年をとれば、綺麗かどうかなんてあまりわかりませんよね。
穏やかに笑いながら過ごせば笑い皺ができるし、不平不満だらけだと恐い顔になってしまいます。
あの五右衛門風呂があった家は、放置状態で、あまりの不便さで町中に引っ越してきたそうですが、それでも最寄りの駅は無人駅と聞いて、どんな田舎なんだろうと思いました。
父方のご先祖様のお墓参りなんて、40年ぶりくらいです。
結婚してからはお参りしてないと思います。
そんな私が今、父方のご先祖様のお墓参りをしたいと思うに至ったのは、父が今現在も、健康で長生きしていることにお礼を言いたいと思ったからです。
きっとご先祖様は、モラハラ夫に邪険に扱われている私を心配して、父を長生きさせてくれてるんだろうと思います。
ほんとに感謝しかありません。