昨日も一昨日も、朝から晩まで確定申告で、もともと無い脳がパンパンになって爆発しそうになってます。
私の場合は、ただの副業の確定申告なので、考えるような難しいことではないはずなのですが・・・
母が父が定年になった時の退職金を元手に自宅でサロン風のブティックをはじめた時のこと。
私は確定申告をするのに、スマホを片手にパソコンとにらめっこしながら丸2日かかってもまだできそうにないけど、母のようにお店となると、ほんまの事業者になるので、確定申告が大変だったんじゃないかと思ってみたり・・・。
1年目は自分でやったかも知れないけど、確か、経理のできる人を頼んでいたと思う。
お店は繁盛して、帰省する度に自宅がリフォームされてたり、照明や電化製品がバージョンアップされてたり、きっとその多くを家事按分として経費で落としていたんだと思う。
そのうち父も母のしたで車で荷物を運ぶなどの仕事で従業員となり、お給料をもらっていたし、ある日、通っていた教会の人から電話をもらい、
「お母さんが寄付してくださったのよ、本当にありがとうございました」
とわざわざ電話をよこしてきたから、あっちこっち寄付という名目で、節税していたんだと思う。
そんな好きではじめた商売も、お店に来るようになった新興宗教の人達の影響で、洋服を楽しみに足を運んでいたお客さんが来なくなってしまった。
そんなこと、早く止めてねっていって、聞く耳を持つような人じゃないので、放って置いたら、愛玩子の息子まで家を出ていってしまった。
それが、自分が原因と思ってないから、考えようによっては幸せな人なのかも知れない。
日曜日、9時から阿部寛さんが主演のドラマが始まりましたね。
興味があって楽しみにしてました。とても面白かったです。
海上保安庁は父の職場だったからです。
父の定年の時の役職を春風亭昇太さんが演じられてました。
黒塗りの車から降りてきた春風亭昇太さん、白い上下のスーツに身を包んで、いかにも、嫌味な感じの管理職という雰囲気を醸し出していましたが、全体的に今ふうにとても脚色されたものになっていて思わず笑ってしまいました。
今、現在はAIも導入されて、職場はあんな風かも知れませんが、もっともっと地味で泥臭い感じのような気がします。
イケメンなんかもいないんじゃないでしょうか。
父をこちらに連れてきたときに、制服を着た写真のアルバムを持ってきてました。
仕事は父の誇りだったのかも知れません。
派手なことを好まず、辛抱人の父。
乗っていた車はずっと中古の軽自動車。
赴任先の官舎に行ったとき、ずらりと黒塗りの車が並ぶ中、端っこに父の軽自動車が止めてありました。
最初、見た時、管理人さんか誰かの車かと思ってよく見ると父のもので、若い時だったので、恥ずかしくなりました。
職場の人から
「もっといい車乗ったら?」と冗談に言われていたそうです(笑)
海上勤務から陸上勤務に変わった時、偉くなったはずなのに、母ががっかりしてました。たぶん海上勤務の時には危険手当かなんかついていたんでしょう。
「給料が少なくなった」
と不満げに言ってました。
ドラマを見ながら、こんな大変で危険な仕事をして私達の生活を守ってくれていたんだと感慨深く思いました。
今も部屋に、父は乗っていた船の写真を貼っています。