あすみとモラハラ夫との13000日

毒親育ち モラハラ夫 エッセイブログ

モラハラ母は子供の幸せより自分の幸せと損得を優先する


サークルで知りあった彼は県外の人だったので、コミュニケーションの手段は電話か手紙。
今のようにスマホがないので、シンプルですね。



たくさんの学生が住むアパートで、電話がひとつしかなかったので、なかなか本人に繋がらなかった。



手紙が自宅ポストに届くとすぐさま部屋にこもって何度も何度も読み返したが・・・
話をしたいときにすぐに話せない、会いたい時に会えない、というのは、いつも一抹の不安を抱えるようだった。


そんな時に、兄の受験の時に、たびたび訪ねていた占いをする先生のところから母が帰ってきた。



「その人とあすみ、すごく相性が悪いってよ、男の子 一見爽やかでいい感じやけど、次から次から相手を変えて女癖が悪いんて、今のうちに切っといた方が身のためよ」

すごくすごく嫌な気分だった。

サークル仲間2人で、彼の住んでいた観光地に遊びに行ったが、みんな地方からの出身者が多くて、お洒落でもないし、素朴な人達ばかりで、楽しい集まりだった。

それなのに、「女癖が悪い」などと、まるで当てはまらない占い師の言うことを鵜呑みにして、「どうだ!」と言わんばかりの母がとても嫌だった。

けれど、私と彼しか知らない筈のことも、「占い師の先生がそう言ってた」と、次々言い当てるので、驚いた。

そこで、「絶対にそんなことない!」と言えない私もいて、不安はさらに大きくなって行った。

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母が言ったみたいに、あんまり電話もかからない。
「○○で会おうね また電話する」
そんな手紙を受けとったきり、なかなか電話がかからないので、母の言った言葉が頭を過り、とても落ち込んだ。
こちらから手紙を送ったからもう見てるはずなのに・・・





そうしているうちに社会人になった。仕事になれるのがやっと。
体調崩して家でひとり休んでいたそんな昼下がり、電話が鳴った。
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「はい、佐藤です」
「あすみちゃん?」

彼からだった・・・けど、約束した日から連絡が取れなくなってだいぶ間が空き、お互いにぎこちなく、恐らくこの電話が最後になるだろうと悟った。

「何回も電話したんだけど・・・」
「え・・・」
「帰ってきたらかけ直してもらうように・・・って」

そんなこと母は一言も言ってなかった。
「ごめんね、知らなかった」

「なかなか会えないから・・・連絡もつかないし・・・今、他の娘と付き合ってるんよ ごめんね あすみちゃん」

「こっちこそごめんね。ありがとう 楽しかった」



『チン・』と置いた受話器の音が誰もいない家の隅々まで染み渡るようだった。

受話器を置いて どれほど泣いただろうか・・・どうしてこうなるのかよくわからなかった。



母は電話をとりつがないようにしてたんだと、その時はじめてわかった。
それに、私と彼しか知らない筈のことも、きっと机の引き出しにしまっておいた彼からの手紙を母が盗み見たんだと・・・。


それを母に言ったところで、ものすごい剣幕で言い負かされるだけ。

うちの母はよその母とは違うと言うことを、もっと早くに気がつかなければならなかった。

毒母は娘の幸せとかよりも、この人と結婚したら、親は高い交通費を使って相手のお宅に挨拶に行かなければならないとか、そんな自分にとって損か得かしか頭にない。
私については、「この金喰い虫が!」と極力お金を出したくない母にとって、県外の遠い彼との付き合いは、その人の人柄よりも、娘の幸せよりも、最優先にされるべきこと。それしか理由がなかった。


母にはそれまでよりさらに嫌悪感と不信感でいっぱいになって行った。