私は、パワハラ セクハラ上司の元で、こきつかわれながらも、長年の夢だった海外留学の夢を果たすために、振り込まれるお給料を必死で貯めようとしていた。
パワハラモラハラセクハラを受けながらの過酷なOL生活 - あすみとモラハラ夫との13000日
相変わらず、母は食費とか電話代とか生活にかかるお金以上に「私は着るつもりだったのに、あすみがとった」と、昔 私に譲ってくれたはずのだぼだぼのおばさん服のお金を「半分でももらわんと!」と要求してきた。
母の究極のマネハラ - あすみとモラハラ夫との13000日
またその頃から両親は(留学でもされて嫁に行きおくれたら困る)と思ったか、やたらとお見合いをさせようと、あれこれ話を探して話を持ってきた。
そんなことが繰り返された毎日、ある日父が
「はい、よろしくお願いいたします」
と、電話の向こうの人に丁寧に挨拶をしていた。
電話を切ると、来週の土曜日に○○に予約したからと、したくもないお見合いが設定されたのだった。
「はあ~?私、留学するし、結婚なんかせんよ
断って!」
と、言ったが、もう、仲にたった人もお揃いで来られるように設定されて、知っている人の顔を潰すわけにいかない状況になり、「お断りするからね」とお見合いをすることになった。
人生航路、立ちどまった別れ道、どちらを選んだら、最上階の美しい眺望を見ることができるのか、はたまた途中の階で違う人が乗り込んで、違う階へと出てしまうのか・・・。地下の暗い倉庫へと運ばれてしまうのか。
断る気で行ったお見合い。そんなふうだから少し遅刻もし、仲に立ってくれた方がお2人 少しムッとしていた。
相手とお母さんまできていて、(息子に早く結婚してもらいたい)そんな気持ちが伝わってきたのだった。
地元の進学校を出たのちに、国立大学出身で、会社の研究室に務める理系の人。
30過ぎても独身・・・
当時、女の人は24まで。男の人は30まで。と結婚に対して都市伝説のようなジンクスがはびこっていて、30でお見合いをする男の人とはどんなガチガチな真面目人間かと思ったが、喋るとそうでもなかったし、印象はとても良かった。
それ以上に一緒に来ていたお母さんが、上等なスーツを着て控えめ なのに朗らかで「まあ、今日はお忙しいのに、ありがとうございますねぇ」
ととても感じが良かった。
地元は一緒のところだったが、会社は遠方。また当時、会社の研修中ということでさらに、遠方で、知り合う時間もなく、このまま終わるのだと思っていた。
それに私は留学の夢に向けてお金を貯めようとしていたし、北川くんのことが好きだった。
教会で出会った彼 - あすみとモラハラ夫との13000日