この間から、確定申告に備えて、何度もスマホでe-tax送信に挑戦していたけど、作成スタートから、サクサク入力できるのに、最後に何故か
【この利用者識別番号は廃止されています】
と表示されて、ほとほと疲れていた。
利用者識別番号が廃止されているわけはない。
この番号は、昨年、税務署まで出向いて、税務署員の元で修正申告時に取得した番号。
なのにどうして【廃止されてます】になるんだろうか。
平日、仕事が終わってから電話をしたら、
「4時までに税務署の窓口で対応します」
と言われたので、今日は、急遽、半日有休をもらい、税務署に行ってきた。
対応してくれたのは、税務署を退職して、この時期だけ手伝いに来てるのかな?と思うような60半ばくらいの男性だった。
「窓口で対応します」
と、聞いたから、すぐに終わると思っていたのに、この男性より、私の方がまだ詳しいくらいで、私のスマホで何度も同じ操作をして、やっぱり最後に
【この利用者識別番号は廃止されています】
とエラーコードと共に表示され、中の事務所に戻ってパソコンで確認したり、どこかに電話して聞いたりしていた。
隣にいて、焦っている様子が伝わってきて気の毒になった。
そのうち、もうひとり同じくらいの年の男性が来て、2人がかりで、スマホを操作した。
後から来た男性は、自分のスマホで同じように操作して
「僕のはちゃんとこの画面が出るんだけど」
そんなことを言われたって、あなたのスマホなんてどうだっていい、何でメニューに従って操作しているのに、最後にエラーになるのかが知りたいわけで、ここまでに要した時間が1時間半
窓口に来たら対応しますって言ったじゃんとちょっとイラッともした。
わからない3人が小さなスマホを片手に
ああでもない、こうでもないと、まるでらちがあかなかった。
そのうち、諦めたのか、最初に対応してくれた男性が偉い人を連れてきた。
事情を聞いた偉い人は、私を別の階のe-tax確定申告会場に連れて行き、息子みたいな年の若い男の子に簡単に説明をして
「ちょっとやったって」
と言うと、すぐに若い男の子が対応してくれた。年で言ったら25,6才くらい。
同じように2.3度同じように操作したのを側で見ていた若い男の子が、
「去年、この会場で発行した番号のようですが、なんか宙に浮いてる感じがするので、いろいろ方法はありますが、1番早いのは識別番号の再発行ですね」
そう言って、それまでの識別番号から新しい識別番号を発行し、登録し直して、20分で終わった。
すぐに確定申告作成にとりかかれた。
すごい!
今どきの子は、小さい頃からデジタル社会に慣れていて、何故そうなるのかを、すぐにタブレットで問題を探し出し、問題を抽出し、方法を見出す。
すごい!
言っては悪いが、初老の男性の対応と言ったら、時間ばかりかかってどうにもならなかった。
何度やってもわからなかったことに、焦っていた様子も伝わって来たし、少しイラッとしていた私の様子もたぶん伝わっていたんだろうと思う。
エレベーターの中で
「お怒りだと思いますが、本当に申し訳ありません」
と頭を下げた男性が本当に可哀想になって
「なんかスマホって難しいですよね~」
と笑って返した。
だって職場でも、若い人が仕事を覚える量と速度は半端じゃない。
私が1週間してやっとなんとなくわかることも、若い子は1度で覚える。そして次からミスもしない。
私もやがてこの男性みたいになるのだ。
そうなりたくはないと思っていても、そのうちついて行けなくなる。
1時間だけ早く退社させてもらおうと思っていたけど、半日有休もらって良かった。
税務署を出る頃にはもう父のところに晩御飯を持って行く時間になっていた。
感謝!感謝!