しかし、年月というものは、ここまで人の風貌を変えてしまうものなのか・・・
おととい、久しぶりに顔を見てみようと思って検索した北川君の在籍する研究所のサイト。
昨年の夏、30年数年ぶりに連絡がついた高校時代の友達 ゆみ子と懐かしくてお喋りが止まらなかった。
話題に出てきたあの頃のこと・・・。
「東京に遊びにおいでよ!北川君も誘って一緒に飲も!」
北川君とのいきさつを1番よく知っているゆみ子がそう、私を誘ってくれた。
「北川君はさっ、あすみが自分のことすごく好きだったこと知ってるからさ、東京で再会したら、なんか危ない感じになるかもよ~~~」
さすがにこの年になって、危ない関係に陥るということなど無いにしても、尻切れトンボになって終わった関係を何らかの形で修復したいと思うのは、自然な感情かも知れない。
傍らでは理性的に考えながら、(いや~~~~もし焼け木杭に火がついたらどうしよう)などと、JKみたいな気持ちになって両手を重ねてドキドキする心臓を抑えていた。
昨年夏にサイトを開いてそこからメールを送り、ドキドキしながら返事を待った。
しばらく気がついてもらえず、10日くらい過ぎてからメールが届いて、天にも昇る気持ちになってしまった。
アパート暮らしも落ち着いて、久しぶりにサイトの名前をクリックしたら、(あっ、間違えた)
と思ったのも無理はない。
出てきた画像は、あごひげを生やした朝青龍みたいだったからだ。
(あれ?)
もう1度クリックしたら、やっぱり彼だった。
JKのようにドキドキした胸の高鳴りは、別の意味でドキドキした。
あまりの変貌ぶりに動揺したと書いたが、衝撃に近かった。
細くて背が高く、ぬけるような白い肌にやわらかな髪・・・
そんな若い頃の姿はガテン系に様変りしていた。
モラハラ夫の顔色を窺う暮らしから逃げるようにアパートに越してきて、しばらくはモラハラ後遺症が私を襲っていたが、スクショにとっておいた北川君の写真のおかげだろうか、過ぎ去った長い長い年月をその写真から伺い知ることができ、思わず笑いがこみあげ、元気になれた。
ガテン系でも何でも、北川君には変わりない。
私だって、昨年、前歯が折れた時にはしばらく歯がなく、コロナ禍、マスクで隠れるから良いものの、本当に情けない老婆のようだった。
こんなことを空想できる環境が整っただけでも感謝に堪えない。
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