昨日は自宅に晩御飯を作りに帰った。
買い物をする時から、頭を悩ませる。
みんなは買い物する時には『安いから』『旬だから』『美味しそうだから』
そんなことを思い浮かべながら買い物をするだろうけど、私の場合は
『夫を怒らせない晩御飯』
そればかり。
昨日も結局、同じようなメニューになった。
●肉団子と白菜の中華風炒め
●めばるの煮付け
●茄子の煮物
●とろろ芋とまぐろの刺身のせ
●ゴボウサラダ
●枝豆
ほうれん草のお浸しと五目豆の煮物を作ろうと思ったが、あいにく時間がなかった。
こうして1週間に1度晩御飯を作りに帰って、作ったものを持ち帰らなければ、月末になりお給料が出るまで、お財布の中身がきわどくなる。
昨日の夫の言った事が、くらくらと頭を悩ませることとなった。
夫は時々辻褄の合わない発言や行動をすることがあるが(あれはどういう意味なんだろうか)と、やはりアパートに戻ってからずっと考えた。
世間的には頭も低く、物腰も柔らかで、上場企業の管理職を務めた人格者と思われているが、家の中の夫は違う一面を見せる。
夫はいきなり年金の話しを始めた。
「あんた、年金いくらもらえるの?もう10年くらい務めたんじゃない?いくらか知ってる?」
結婚するまでに務めたことも計算するとちょうど10年半になった。
「10年過ぎてるじゃん!もういいじゃん!
年金ちゃんともらえるし、仕事辞めたら?」
『仕事辞めたら?』
夫のこの言葉にまた、頭の中の脳みそがぐらんぐらんし始めた。
2015年春から派遣社員として働き始めたが、
「何をノンビリ構えてるんだ、教育費もかかるし、早く働かないと僕達の老後はないよ!」
確か夫にそう言われて50歳を過ぎて本気の就職活動を始めたのだ。
家事については文句は言うが、何もしない夫が、私が働くことで、協力が得られるのかどうかが、1番不安だったが夫は
「僕も協力するから」
それで働き始めたのに、何もしなかった夫ができることと言えば、ゴミ捨てとお風呂の掃除くらい。
自分が「飼いたい!飼いたい!」と言って飼いだした犬の散歩でさえ、土日しかしない時期があった。
お風呂はシャワーの水で垂らすだけ。
いつもぬるぬるして湯船の周りが黒かった。
「ちゃんと洗剤使って洗ってほしいんだけど」
低姿勢でそう言うと
「俺は気にならないね!気にくわないんだったら自分でやれよ!」
骨折したときも、五十肩で洗い物が大変だった時も、その日の気分がよければしてくれたが、「手伝ってほしいんだけど」
とお願いすると、「なんだよ!入れるだけじゃないか!」
と、私からのお願いは命令と聞こえた風で、それ以上は言えず、結局しなかった。
『協力するから』と言われて始めた手取り¥110000の仕事は翌年、母の遺産が1000万入ったその年、夫は定年を前にあっさり仕事を辞めてしまった。
定年まで働けば6年間の私の収入を遥かに上回る収入だったはずだった。
そして翌年から嘱託として働き始めた。
2019年の夏に突然
「俺は仕事を止めるからな!学費はおまえが払えよ!」
まだあと私立大学の学費が2年分、家賃、仕送りが残っていた。
この辺は、ブログをずっと読んでいただいている方はよく知ってもらっていると思うが・・・。
自宅に一緒に住んでいた時には、
「定年まで働けよ」
「老後の貯金がないよ」
そんなことは言われていたが、
1度も
「早く辞めたら?」
なんて、言われたことはない。
頭の中はこんな感じ
考えたんです。
今は、コロナ禍。県を跨ぐ移動もできず、
友達とランチやおでかけなどもない。
でも、来春、息子が卒業したら、仕送りもなくなり、コロナも落ちつけば、少し金銭的な余裕もできて、自由な時間ができ、お友達と会ったり、旅行をしたりできるかも知れない。
夫は私がそんな自由な時間や友達と楽しそうにしていることを阻止したいんだと。
アパートに住んでいれば、私の行動を把握することができず、行動を阻止することができない。
仕事を辞めさせて、アパートを引き払い自宅に呼び戻せば、金銭的に夫に頼るしかない私を、使用人として、サンドバッグとして思い通りに使えるわけです。
「久しぶりに美味しいご馳走を食べたよ
また作ってね、これだけあれば2日、3日は大丈夫、いつも冷凍食品ばかりだからね」
そう言って、夫は私の好きなコンビニスィーツを2つ差し出した。
「好きだろう?持って帰って食べたらいいよ」
『老後はないよ!』
と言っていた夫。
「私達、貯金がないでしょ?働かないと。老後二千万円問題あるでしょ」
「大丈夫だよ、65歳から僕の年金 月20万くらい入ってくるし、退職金の一部を年金で受けとるようにしてるし、あんたの年金も合わせれば月に45.6万あるだろ 貯金もできるよ」
定年の65歳まで働かないと!と言っていたもうひとりの夫は、今、コンビニスィーツを差し出して「仕事を辞めたら?」という。夫は何を考えているのだろうか。
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