あすみとモラハラ夫との卒婚生活

モラハラ夫  卒婚生活 カサンドラ

意地悪


小学校低学年くらいまでは、どちらかというと弱いものイジメをしていた気の強い女の子だったが、そうして人に嫌なこと言ったり、したりすれば、孤立してしまうのを感じてから私は変わったんだと思う。

 

多分、私は家の中で、毒母と母のいいなりだった兄にもいじめられ、近所のひとつ年上の真理ちゃんにもよくイジメられていたので、学校では、その反動があったのだろう。

子供の同士のいざこざは、そんな小競り合いを繰り返しながら、相手を見つめ、尊重し、思いやりを持ち、みんなに好かれて、男の子に人気のある女の子は自分にはない何があるのか、そんな同級生を見ながら年齢ガあがってくると共に、健全な人間関係を作っていくんだと思う。

 

でも私は幼少の頃からの家庭環境で、イジメを受けていても、「そんな顔したらブスがもっとブスになるよっ!笑いっ」

嫌なことをされながら笑うことを母から強要され、いつしか、いじめられても面白くもないのにらヘラヘラ笑うような子になってしまった。

それは確かに私の護身術でもあったが、意地悪な人は、決してそれを見逃さない。

 

意地悪をする人は(この人にはこれくらいのことを言ってもこたえないだろう)

そんな感覚で、最初は気にとめるようなことでもないことから、次にはもう少しいじわるなことをする。

いじめられた側は、

(この前よりは、ちょっときついけど、きっと私に親しみを持ってくれてるからかも知れない)

と、自分で勝手に解釈してしまう。

 

自己肯定感が普通にある人は、嫌なことは上手にかわせる返答や態度で示すことが、できるだろう。

そんな意地悪を大人になってもする人は、自分も誰かに意地悪されたりしているのだと、百歩譲って考えたとしても、今日の同僚のは

【何だろう】

と釈然としなかったから、ターゲットになる前に備忘録としてメモがてら書いておく。

 

同僚は、8つ年下のパワハラを受けて悩んでいた時があった。

部署が違うので、又聞きで、(ええ〜何か気の毒)とも思っていた。

 

たまに一緒の部署で働くこともあり、何で8つ年下の女性と同僚が合わないのか、仕事をしているうちになんとなく理解できた。

口の激しい年下女性とは真反対の穏やかな同僚。

その共通点は【私は特別】という感覚。

私は特別なのよオーラは、話の端々に感じる。

これが、8つ年下の女性にはたまらなく鼻につくんだと思う。

 

以前にこの同僚から

「ねえねえ、ちょっと来て、トイレの前に虫がいるの」

と呼ばれていくと、トイレの入口近くに小さな2センチくらいのカミキリ虫みたいな虫が確かにいた。

(どうしたというのだろう、同僚は私にこの虫のことをわざわざ報告して私に何をせよと、いうのだろう)

そうは思ったが、お客様が利用するトイレの入口に、小さいとはいえ、虫がいては清潔な雰囲気はしないので、すぐにティッシュを持ってきてつまんでゴミ箱に捨てたことがあった。

同僚はホッとした様子で

「ありがとう〜」

と言った。

動きのある、ムカデやゴキブリなら構えてしまうが、動かないこんな小さな虫を、見つけたらすぐにティッシュを持ってきて捨てればいいのに、と同僚に対して思った。

 

虫嫌いなのかなとも思ったが、彼女は60歳。

カマトトぶる年でもないだろう。

今日も呼ばれた。

「小川さん、来て」

また、お客様用女子トイレに連れて行かれた。

「これ見て〜」

と1番奥の扉を開けて見せるのだ。

覗くと、便座上に、明らかに用を足して使った後のくしゃくしゃとしたトイレットペーパーが乗っていた。

湿っている。

「どうやってとったらいいのかのと思って〜」

同僚は言った。

たぶん、私だったら気がついた時に、備え付けのトイレットペーパーをたくさん出して手にあたらないように便座の中に落としたと思う。

後からしっかり備え付け消毒液とハンドソープで洗えば済む話し。

 

「どうやって取る〜?」

と言われて、トイレットペーパーをたくさん使うのも無駄かなと思い、手に当たらないように、何か棒を持ってくる手間のほどでもなし、

そう考えて、足をあげて靴の裏で便座の中に落として流すボタンを押したら、きれいに流れた。

「足かあ〜」

同僚は、気がつかなかったとでも言いたそうに

「足かぁ〜足ね、気がつかんかった」

と言った。

確かに到底、上品な行為とは言えないが、

「気がつかなかったあ、足とか」

と、そんな下品な事は私にはできないわあと言いたげな感じで、気分が悪かった。

「便座は拭かないの?」

とも聞かれた。

何で私が同僚に言われるまま便座を拭かなくてはならないのだろう。

私をわざわざ呼んでこの作業をさせたのだから、彼女がすればいいと思った。

「使う人がするでしょ」

とその場を離れた。

 

彼女も年下のパワハラを受けて気の毒な人だとは思っていたが、【私は特別】と言う感覚を捨てなければ、いつまでたっても進歩しない。

こんなちょっとした意地悪な感じは見過ごすとエスカレートするので、ターゲットにならないよう注意しようと思う。

 

 

 

 

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