今日、昼休憩の時間を利用して、戸籍のある市役所に戸籍謄本を取り寄せるよう、レターパックの速達を出してきた。
婚姻費用請求に、夫婦の戸籍謄本が必要だからだ。なんとか今月末までに提出したい。
弁護士さんに、
「婚姻費用を請求しなければ」
と教えてもらって、ひとすじの光が差し込んできたようだったが・・・
仕事の帰りに裁判所に寄って、婚姻費用請求の用紙をもらったが、弁護士さんからもらった2枚きりのそれと違って、ホッチキスで綴じた冊子を渡された時にはそれまで感じたことのなかった気持ちになった。
「え?こんなにあるんですか?」
「書き方なども書いてますから、目を通しながら記入してください」
これが、たぶん『離婚』への第一歩となるのだろうが、思いの他、たくさんだった婚姻費用の冊子に今から始まる経験したことのない、暗い中を手探りしていくような、そんな感覚だ。
(たぶんこの方がいい)
仕事ばかりだったコミュニティのない夫は、地元に帰れば呑み仲間の義兄さんもいるし、甥っ子と釣りをしたりして、お金持ちの義姉さんを頼りに楽しく老後を過ごせるんじゃなかろうか。
それは私が描いていた夫との未来とは異なるものだった。
子供達が自立したら、やっと2人で旅行したり孫ちゃんのめんどうを見たり、いつでもみんなが集う楽しい老後が待っていると信じていた。
でも夫の考えは違っていたんだ。
老後、生活費をたてに絶対服従させて、家を売り地元に帰って、認知の入ったお姑の世話と実家の片付けをさせる目論見。
「早くこっちに帰ってきて手伝ってよ」
認知がどこまで入ってるかわからないが、お姑が口走ったこの言葉に、家族間でどんな話がなされてるんだろうかと、底知れない不安を感じた。
婚姻費用請求を申し立てるまでのいきさつなど、記入するようになっている。
普通な夫なら、こんなことする必要は全くないのだ。
「協力するから働いてくれ」
と言われて働き始めたが、翌年には定年前にあっさりと仕事を止めてしまい、家事なんて、自分の気分次第。骨折したり、五十肩で激痛が走っていた時でさえ、ほとんど何もしなかった。
これから老いていくばかりなのに、思いやりを持ちながら過ごす穏やかで豊かな老後は、とても想像できなかった。
やっぱりこれでいいのだ。
ポストに投函した返信は、早ければ明日の夜にはアパートに届くはず。
これが始まり。
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