年末年始31日から2日までのたったの3日間だったのに、モラハラ夫のいる自宅に戻ると、臨戦態勢になり疲れた。しかも実際にモラハラを受けてしまう。
子供達がいたからとは言え、モラハラ夫と暮らした33年は、(アパートに越してきて2年)いつ爆発するかわからない夫のご機嫌を窺い、爆発すれば、その怒りを鎮めるために心血を注ぎ、いつも上機嫌にしておくために、お腹いっぱいにさせる酒の肴とおかずを作る。
気にいらなければ急に大声をあげて不機嫌になり箸を叩きつける。それが亭主関白だと信じて。
ある日は穏やかに「ああ〜美味しかった」と終わることもある。
(ちょっと機嫌が悪かっただけなのかな)と、優しく穏やかなときもあるので、自分が何か気にいらないことをしてしまったのかと思い直したり、この繰り返しで、まるで出口のない螺旋階段を昇り下りしているような過酷な暮らしだった。
今は次男とアパート暮らし。
私は運が良かった。
モラハラ夫から離れることができたからだ。
残念な思いもある。
子供達は、父親のことを嫌いではないからだ。
面白い話もたくさんしてくれるし、会社では部下800人を持つ管理職でもあった。
怒ったところを1度も見たことがない『仏の小川』と異名を取り、頭は低く、物腰の柔らかい夫、夫に対する見方はおおかたそんなところだ。
だからアパートに引っ越したことで、同情が夫に集まり、
「かわいそうよ」
「よく話しあったら?」
「戻ってあげたら」
と言われ、また落ち込んだ。
モラハラなんてみんな知らない。
モラハラが一体どんなものなのか、具体的に密室で何がなされているのか、社会の認知度が上がれば、モラハラ被害者は、こんなに苦しまなくて済むはずだ。
(言ってもわからない)
被害者は、そう悟りを開いた状態で離婚を選択し、我慢ができなかった、今の人は辛抱が足らない、等と言われて、さらに自分を追い込んでしまう。
結婚した相手がモラハラ人間とわかったら、自分が壊れる前にすぐに離れること。
そしてその事が「それは仕方ない」と社会で認知されること。
いつも読んでいるシンイチさんのブログ。
すごいモラハラ奥さんです。
こちらでも社会的に認知されることの重要性を訴えています。