あすみとモラハラ夫との卒婚生活

モラハラ夫  卒婚生活 カサンドラ

表面化できないことが傷を深める


夫は連休を利用してお姑の様子を見に帰省しました。

朝からそわそわした感じで、嬉しそうでした。

夫の方は家族の仲が良いのです。お姑も認知が進んでいますが、ヘルパーさんが週に1度入って、また、姉もコロナ禍で勤め先が閉鎖されてからちょくちょくお姑の様子を見にいくみたいで、お姑も以前より元気になった印象です。

 

夫は実家で義姉やお姑と一緒に過ごす時間が何より癒しになっているかも知れません。

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 昨日、こちらを書きながら子供の幼稚園で知りあったママ友のことを思い出しました。

まだ社宅に住んでいたころ、幼稚園で一緒だったママ友達が遊びにきました。

うちは男の子、彼女のお子さんは女の子。遊び方が違うので、そんなに頻繁ではありませんでしたが、何度かお茶をした憶えがあります。


東京で大きな病院経営をしているご両親の元、ひとり娘さんとして育てられたというし、彼女自身もファッションがとても目立っていたので、周りのママ友も興味があったんだと思います。

目立つファッションというのが、組みあわせている色が鮮やかなのですが、なぜかとてもチープ。

「古着屋で見つけたのよ~」と、自慢げに言うところは、病院経営のひとり娘さんという印象とはとてもかけはなれていて、また、飾らないそんな人柄が魅力となり人を惹き付けたのだと思います。


「よくこんな田舎にやってきたわね」

そんなことをみんなに言われていたと思います。

こちらで会社経営をしている父親の跡継ぎの息子と、東京の大学で一緒になって大恋愛の末に結婚。


周りのママ友も、彼女の生い立ちや、これまでの経歴にとても興味があったんだと思いますが、それを聞くと、サッと話題を変えたりして、あまり多くを語ろうとはしませんでした。


お喋りで華やかな雰囲気の彼女が時折見せる悲しげな表情が、私は引っ掛かっていました。

 

何度か遊びに来たとき、外遊びで子供達が出て行って2人きりになった時、

「あのね・・・」

彼女は静かに口を開きました。



それは、前に来た時に、占いの好きなママ友がお遊びでひとりひとり名前と生年月日などで占いをしてくれた時でした。

たいていのママ友はおもしろ、おかしく、当たっているのかいないのか、大笑いしていたのですが、彼女の番が回ってきた時に、急に神妙な顔して黙ってしまったのです。

でも彼女は「占って、何を言われても大丈夫だから」


そう言ってママ友がつらつらと話だすと、突然、泣き出して、周りのママ友達も戸惑ってしまったほどでした。


たしか、あまり良いことは言われなかったと思いますが、

「ごめん、ごめん」とすぐに笑いに変えてその場を納めたと思います。

 


その時はそれで終わっていたのですが、彼女は何か聞いて欲しいことがあったのかも知れません。

地元のママが多い中、他県からやってきた私と共通したところもあり、喋りたかったのかも知れません。


「この前、こけてタンスの角に鼻をぶつけて折ったって言ったけど・・・」


それは幼稚園の行事で保護者が集まったとき、大きな包帯を鼻に貼ってきた時のことでした。

みんなから「どうしたの?」「どうしたの?」と聞かれて

「わたしさあ、絨毯に足を引っかけてタンスの角で鼻の骨が折れちゃってさあ」

おちゃらけてそう答えていた彼女でしたが、


「ほんとは主人に殴られて鼻の骨が折れたの」


いつも明るい彼女の口から意外な言葉が発せられて、私はすぐには返事を返せずにいました。


今では家庭内のDVやモラハラは認識できるようになってきましたが、20年前のこと。

大きな会社の跡取り息子、親戚筋や、取引先のこと、自分の両親、そして何より子供さんのことを考えると、『事件』にはできなかったでしょうし、家出することもできなかったでしょう。


家庭内DVやモラハラは、証人がいません。

ご主人である跡取り息子さんは、誰が見ても、若いのに頭が低いとても立派な男性に見えましたが、DVはきっとこの時ばかりではないと思いました。

彼女は誰にも言えずに深く悩んでいたんだと思います。


小学校に上がると別々になり、また中学受験をして他県の学校へ通っていると聞き、あまり出会うこともなくなってしまいましたが、ある時、大人になったお嬢さんにあったことがありました。

「あら♪こんにちは♪お母さん元気にしてる?」

「はい、あの人はずっと元気です」


そう答えたお嬢さんは、昔と印象が変わり、とても落ち着いた、というか、少しも陰を感じてしまいました。

明るくはじけるようなお嬢さんが、小さい頃から家庭内DVを受けながら暮らしている母親を、どうみていたでしょうか。


あまり出会うこともありませんが、彼女はいつも朗らかで明るく、周りにとても気を遣う人でした。


もう、重荷を降ろして、自分の好きなことを楽しんでもらいたいです。







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