NHKの番組でジャニーズの性加害問題を取り上げていました。
ジャニー喜多川氏は少年達に対して性加害を繰り返していた事実があり、裁判沙汰にもなって、しっかり判決もくだされたのに、あまりメディアで取り上げられることはありませんでした。
私も今回のことで、遠い昔に、フォーリーブスの北公次さんがジャニー喜多川氏のことを暴露してざわついた、そんなことがあったかなぁくらいの記憶しかなかったです。
それに、何でもありの芸能界であれば、そんなこともあるのかな、という認識でした。
メディアでもあまり取り上げなかった事に、皆が私と同じような認識だったんだと思っていました。
日本国内でこの問題がタブー視され、何もなかったことと片付けられた中、取り上げたのはBBC。
イギリスの国営放送でした。
今まで暗黙のルールでどのメディアも取り上げなかったこの問題が急浮上し、今、重い問題として取り上げられるようになった背景には、SNSの普及や、ジャニー喜多川氏が亡くなったことで、発言がしやすくなったこと、またジェンダー平等の空気の中、性被害者が女性だけのことではなく、少年達も被害者だと言いやすくなったことにあると思います。
NHKの番組では、ジャニー喜多川氏から少年達への性加害問題が何度も浮上しながらその度に立ち消え、被害者を増やしてしまったことはメディアにも責任があると明言しています。
その頃、ジャニーズタレントを番組に出せば高視聴率が取れ、雑誌に載せればばか売れする、自分達の利益を優先し忖度したと発言しました。
顔を出して性被害を訴えた元ジャニーズの男性は、第三者による力の支配によって被害が増えることを止めて欲しい、被害を受ける少年達を守る法改正を望んでいます。
ほんとにそうですね。
顔を出して被害を訴えている人は3人だけ。被害を受けていたとしても、自分が忘れてしまえば・・・その事実を思い出したくないと思っているひと、訴えるところもわからず泣き寝入りしたひとがほとんどでしょう。
綺羅びやかなジャニーズタレントが繰り広げる夢のような世界の裏に、何とも形容しがたい気味の悪い事実が長年ずっと隠蔽されていたとは、悔し涙を流していた少年がたくさんいたことに思いを同じくしなければならないのではないでしょうか。
ジャニーズの性加害問題とモラハラの問題を一緒にするのは、被害の大きさを考えると、少し違うのかも知れません。
けれども、被害を受けた人の感情的な部分がモラハラ被害者と似通っているので、あえて記事にしたいと思いました。
性被害が女性の問題という社会の認識の中で、「いや、僕達も被害を受けてるんです」と言い出だすことに、とても勇気がいったと言っています。
言ったことを信じてもらえるのか、どこまで理解してもらえるのか、言ったことで、自分が責められるのではないか、
被害者の気持ちはモラハラ被害者の気持ちに似ています。
モラルハラスメントは見えないところで行われる陰湿なイジメです。
誰も見てないので、夫から受けた暴言や仕打ちを友達に訴えたところで、絶大な信頼のある夫の方を擁護することを言われるのがほとんどでした。
その上で、あんな頭の低い物腰の柔らかい旦那さんをそこまで怒らせるなんて
「あなた何をしたの?あなたも悪かったんじゃないの?」
そう言われるだけで、ますます深い深い闇の迷い道に入っていくだけのようでした。
そのうち
(私はほんとに頭がおかしいのだろうか)
(育児に疲れて思考できなくなっているのかも知れない)
そう思うようになるんです。
そして
(私さえ我慢すれば丸く収まるかも知れない)
と、傷ついた心に蓋をして自分らしさを失い夫の顔色を見ながら生活することになるんです。
訴えたところでどうせわからない
訴えたところで誰も聞いてくれない
モラハラ被害者はそんな感じです。
自分の何だかよくわからない苦しみが
【モラルハラスメント】とはっきりと言語化されたことにより、地域、性別、年齢を超えて、同じ被害にあっている人が世の中にたくさん存在しているんだということをはっきりと認識できるようになったのです。
そして今、SNSやyoutubeなどでモラルハラスメントがどういうものか、知らない人達にもだんだんと浸透してきました。
でも社会的認知度はまだまだです。
モラルハラスメントを監視カメラで隠し撮りした32歳女性の動画を貼っておきます。
今は離婚されて新しい人生を歩みはじめていますが、離れてからも、なかなか呪縛から逃れられないのが被害者に多いです。
我が夫も似てますがここまで酷くはありません。夫の名誉のため