今日は疲れた。
仕事に関してはあまり書かないようにしている。
田舎だし。
もっともっと理不尽で腹だたしい事はたくさんあり、今日の出来事に関しては、さほどの事でも無いんだと思う。けれど疲れたので毒吐きしてみる。
個人情報が入っているお店のカード。
朝、申し込みをするのに、A4のファイルに入れて、登録作業をしたら、それを1番にお客様に返す手順となっている。
今日もまあまあの人数だったけど、
夕方になって、朝方、訪れた70歳くらいの女性がサービスカウンターにやってきた。
たまたま私が傍にいたので、「お伺いしてますでしょうか?」
と問いかけると、
「朝、手続きしてもらった時に渡したカードをもらってないんですけど」
と少々、キレ気味に言っていたので、すぐに返答した。
「こちらで、個人情報の入ったカードをお預かりすることはないと思いますが」
「いいえ!何回も探したけど、無いから、返してもらってないです。返して下さい」
細身で背が高い女性は、色白で痩けた頬に
眉間の皺が深く刻まれて、ギョロッとした大きな目を見開いて、そうキツめに言い放った。
月末処理で、朝から忙しくしているサービスカウンターの中。
何度も「返してもらってない」と連呼する女性を前に、カウンターの上にあった書類などを皆がのけて確認もしたが、そもそもそんな個人のカードを預かることはないのだ。
説明してはみたが
「いいえ!返してもらってませんっ」
と一点張り。
困った同僚が上司に相談に行くと、上司が仕事の手を止めて、座椅子に座る客と対面するように座り、丁寧に対応をはじめた。
「こちらでお客様の大切なカードをお預かりすることはないんですよ、今までもそういう申し出があった場合は、たいてい、お客様が違うところに入れたりしている場合が多いです。今一度、探していただくわけにはいかないでしょうか?」
上司はこの月末の忙しい時に、頭にきてるだろうなあと思いつつも、その丁寧なやりとりでお客様に向きあっている姿はさすがと思った。
けれども
「もらってないものは探しようがありません!」
そう言って長財布のチャックを開き、大きく中を開けながら見せた。
パンパンに膨らんでカードやらレシートやらなんか知らないものがたくさん入っていそうな汚い財布。
「ほらっほらっ」
と、仕切られた財布を見せながら、「返してもらってない」と言い張る財布を広げて私達に見せた。
その時
「あっあった」
と、客は探していたカードが財布のいつも入れているところとは違うところにあったのを見つけたのだ。
「ありましたよね」
上司が言うと
「すみません」
と一言、
「こっちに入れたんだ」
とかなんとか独り言をつぶやくように去っていった。
その一部始終。
時間にして10分くらいのことだけど、ガンとして聞かない客とのやりとりにどっと疲れてしまった。1日分の疲れに相当した。
今までにもこんなお客さんは何人もいて、たいてい、違うところに入れたことをお客自身が気づいていないのだ。
「あーこんなとこにあった、ごめんごめん
」
とすぐに見つかる場合が多いが、今日のこの客の態度が、うちのモラハラ夫と重なり、思い出したから余計に疲れてしまった。
モラハラ夫は探すことが下手。だったらたくさんの物を買ってこなければいいのに、探す前に買ってくる。そして後から同じ物が見つかりたくさん出てくる。
自分で管理できないなら買ってこなければいいのに、探しだせないと
「ないっ!ないっ!どこにやったんかっ!」
と、怒鳴り散らす。
不機嫌オーラで吠えまくるので、その怒りを鎮めるためにも、入れたかも知れない場所を片っ端から探す。
自宅ではなんだかいつも夫の物を探していた。
ある時、探しものが見つからないと言って、仕事先まで電話がかかってきたことがある。
「小川さん、ご主人様から外線です」
そう、オペレーターの人から電話がかかってきた時には、家族に何かあったのかと、ゾッとしたものだった。
ところが電話は
「机の上に置いてあったメモがないんだけど、捨てたんじゃないだろうなあ!」
というしょうもない用事。
「知らないよ、捨ててないよ、触ってない」
「大事なメモだから、今日忘れないように机の上に置いといたのに無いんだよっ!」
「触ってないってば」
「おまえが捨てたに違いないっ!」
腹たつでしょ
仕事中ですよ?
この時、夫が探していたという大事なメモは、忘れないようにと、前の日に仕事に着ていく作業着のポケットに入れといたらしいです。
家に帰ったら
「あっあれあったわ(笑)」
それだけ。
「はあ?!なんなん!」
こっちは相当腹立たしく思ってるのに、謝りもしない。
だいたいモラハラ人間は「ありがとう」「ごめんなさい」が言えない。
人がすごく嫌な思いをしたのに、自分に非があると笑って誤魔化し、それを言うと、逆ギレされる。
「自分で管理できないものを買ってこないでよ」
と言った時も、「はぁ〜!なにぃ!?」と怪獣のように暴れだした。
今は離れて脅かされることはなくなった。自分の時間も大切に過ごせる。
昨日、脚立から落ちたのは気の毒だったから、後でLINEでもしておこう。