あすみとモラハラ夫との卒婚生活

モラハラ夫  卒婚生活 カサンドラ

母となり38年の年月を経て気づかされたある出来事 2


末っ子が4年生になった9月連休、帰省先から戻ってきた。
まもなく我が家に到着する手前で、車窓から公園で友達が遊んでいる姿を見かけて、息子は遊びたい気持ちがはやったのだろう。
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外から帰ってきたら必ず、手洗い、うがいをすることを家の習慣としていたが、末っ子はもう、ソワソワして落ち着かない。
「まず、手洗い、うがいね」
と、念押ししたら良かったのだけど、玄関先で荷物を置くと、靴も脱がずにそのまま
「行ってきま~す」
と、さっきの公園に出かけてしまった。

何でも、何かはじめる前にひと呼吸置くことが大切と思っている。あの時「手洗い、うがいしてから行きなさい」と言ったところで、何かが変わるわけでもなかったかも知れないが、いやな予感がした。そしていやな予感は的中した。


10分もしないうちに泣きながら息子は帰ってきた。尋常な泣き方じゃあない。

しゃくりあげて泣いているその口からは血が流れ、泣きながら喋るので、何を言ってるかわからなかったぐらい。
「歯が、歯が」と、見ると、前歯か1本根元から抜けて失くなっていた。


あの時の私と一緒。

鬼ごっこをしていて、つまずき、こけた拍子に前にあった石に歯があたったらしい。


泣きじゃくる子供があの時の私と重なって、思わず息子を抱き寄せた。

「大丈夫!大丈夫!今はね、医学が発達してるんだから、綺麗に治るよ」

そういって、何度も頭をよしよしと撫でて泣き止むまでぎゅっと抱きしめた。

可哀想、この子もまた、私のように、鏡を見るたびにため息をつき、人と喋るときに、どう見られているか、気を遣いながら生きて行くのか、何度も痛い思いをしながら歯医者に通いつめるのか・・・

なにかの因縁なのだろうか


休み明けすぐにかかりつけの歯医者に行った。

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「(笑)お母さんとおんなじところだね」

ドクターはそういって息子の緊張をほぐしてくれた。
「こけたことで、歯茎全体にダメージを受けています。抜けたところからバイ菌が入ってはいけないので、まず、10日くらい通ってもらってレーザー治療します。歯茎が整ってきたら、ワイヤーに歯をつけて、内側から入れるようにします」

治療内容を聞いて2人で安心した

「良かったね」

「ただ・・・」

ドクターは続けた。

「やっぱり成長とともに、歯も大きくなって、だんだんと歯が合わなくなりますから、大学生くらいになったら、セラミックの歯を埋めこんだ方がいいと思いますよ」

「はい、きちんと治してください」

「その時には治療全部で50万円くらいかかると思います」

その金額にちょっとドキッとしたが、トラウマになっている自分自身のこと。子供が同じ痛みを背負っていかなければならないことなどを考えると、金額などどうでも良かった。

前歯を失ってしまったことで、十分な治療と観察、メンテナンスをしていかなくてはならないことを、子供が同じ経験をしたことで、気づかされることとなった。
それに、子供が血を流しているのを見たら、早く痛みをとりのぞいてやりたいと、早くどうにかしてやりたいと、母親でなくても、普通の人間ならそう思うだろう。


こんなに大変な治療を施さなければならなかったのに、どうして、私は歯医者に連れて行ってもらえなかったのだろうと、あらためて疑問に感じた。

ずっと後に両親に問うた。
「昔はそんないい治療はなかったからね」
父はそういったが、ほんとにそうだろうか。


医学的な治療はもちろん、家族で慰めあったり、痛みに寄り添いあうことこそ、医学に勝る治療法と思うが、母は、人を思いやる共感性が著しく欠如していたように思う。

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