一昨日と昨日と、自宅に帰ったが、夫は嘱託の仕事も止めて、のんびり家で過ごしている様子だった。
顔がひとまわり小さくなっているのに気がついたが、どうせ会話にならないから、そのことについては触れなかった。
どうやら私と同じ、朝抜きダイエットをしているらしい。
「ネットで見つけたんだよ、朝抜いて16時間、何も食べないでいると、身体の調子が良くなるらしいよ」
9月は有給消化で、2日しか仕事に行かなかった夫は、仕事にキリがついた1ヶ月前からこのダイエットを始めたらしく、
「3キロも体重が減ったよ」
と、自慢気に言っていた。
かかりつけ医から体重を減らすように何年も前から言われていたが、1日のうちの晩酌の時間に命をかけていた夫が、食事を減らすわけはなく、体重は増えるばかり。
とにかく節制しない。
そんな夫がダイエットを始めた。
私がアパートに引っ越してくるまでは何品も酒の肴を作っていたが、夫がひとりになってからは、1人用の鍋を買い、プチっと鍋で野菜や肉の鍋料理1品だけらしい。
「これで十分だよ」
その次の夫の言葉に呆れてものが言えなかった。
「だいたい、仕事から帰ったら疲れて、晩御飯の支度なんかしたくないよっ」
この6年間、それを毎日のようにやっていた私の努力や気持ちをモラハラ夫はどこまでわかっているのだろう。いや、まるっきりわかってない。
共感性のないモラハラ夫は自分の気持ちしかわからないのだ。
しかも作った物に毎回、文句を言いながら食べて、骨折した時でさえ、洗い物もしない夫。
奥さんが大変だっただろうなとはモラハラ夫は思わない。
大事なのは自分の気持ち。今のところは順調だけど、長続きしない夫のこと。きっと今だけ。
いつまで続くか、見ておこうと思う。
話しは、夫が嬉しそうにした朝抜きダイエットの話は、そもそも、私が夫に話したこと。
みいさんのブログを見てから(私も)と始めたダイエット。
自宅に帰った時にあたらずさわらずで夫に何度も話題を振っている。
ヘルスメーターで体重を測った時もその話をした。
夫は自分の興味のある話以外はまったく聞いてないと言うことだ。
朝抜きダイエットがどんなに効果があるか、とくとくと説いたが、「それ私も前からやってるよ」などと言おうものなら、地雷を踏むことになるので、はじめて聞いたような振りをして
「へぇ~~すごいね」
と言うしかない。
モラハラ夫は、自分に被害が及びそうな話題以外は、まったく奥さんの話を聞いてないのだ。そもそも興味がないのだろう。
モラハラ夫と暮らしている奥さんの多くが『夫との会話が成り立たない』と感じている。
日本語を喋っているのに、通じてないのだ。
夫の言うことは一字一句取りこぼしのないように聞いていなければならないが、こちらから話すことは、まったく耳に入らないのだ。
私が喋った相手は別にいるのかも知れないと時々思う。