あすみとモラハラ夫との卒婚生活

モラハラ夫  卒婚生活 カサンドラ

ひとつ駒をすすめる


夫がモラハラ夫だと知ってから5年の月日が過ぎた。

第一部上場企業の管理職として長く務めた夫は、物腰も柔らかで、ニコニコして頭が低く、面白い冗談も交えて喋る話題も豊富でママ友達に受けが良かった。

家の中の夫は、出された食事が気にいらないと、文句を言い、容赦なくブチ切れた。世間で評価されてる夫とはまるで、違っていた。

 

ママ友に相談したこともあったが、

「どこでもあるよ」「うちも一緒よ」「あなたもいけなかったんじゃない?」

そう言われると、夫の不可解な言動も、どこにでもあることで、私の努力が足りないのかなとも思った。

そんなことを繰り返しながら、4人の子育てに追われる中、夫が不機嫌にならないように細心の注意を払いながら顔色を窺う生活。 

(これがどこの家でもあることなのだろうか)

パソコンが使えるようになって、それとなく検索して出てきた言葉が【モラルハラスメント】だった。

それは今からたった5年前のこと。

 

昭和一桁の両親によって厳しく躾られた私は辛抱さえすれば、きっと良くなると教えられ、それが、女性の美徳のように思っていたが、辛抱しても何も良くならないどころか、自分の置かれている状況は悪くなるばかりだった。

 

それまで専業主婦だった私に

「早く働かないと、僕たちの老後はないよっ、協力するから働かないと!」

と言われて働きはじめた翌年に、遺産が入ると、定年1年前にあっさりと退職してしまった夫。

協力どころか、身体を壊しても、家事の手伝いもしてもらえず、ストレスが増すばかり。

それでも夫のモラハラをなんとか交わしながら生活してきた。

4人の子供達をなんとか自立させなければならない。娘の結婚もお祝いしたい。

離婚なんてさらっさら頭になかった。

が、とにかくこの人から逃げなければ、壊れてしまうかも知れない。

動物的な本能だったかも知れない。

2年前の年末に逃げるようにアパートへ引っ越した。

後に夫と暮らしていた次男もやってきた。

 

モラハラ夫とはとにかく距離を取ること。

ネット検索で、調べるとそうあった。

 

最初は罪悪感にかられたアパート暮らしも、自分のペースで生活できることで、心底、心も身体も楽になった。

食べる物に文句を言われることもない、突然激高する夫のご機嫌を窺うこともない、自由に好きな番組を見、綺麗な湯船に浸かり、柔軟剤のいい匂いのタオルで顔を拭く。

香り高いコーヒーを飲み、好きな時にソファに横になれる。

 

何でこんなことが家でできなかったんだろう。

このまま、65歳の定年まで、離れながら、帰省してくる子供に合わせて自宅に戻る生活を送り、やり過ごそうと思っていると、モラハラができない代わりに今度はマネハラが始まった。

 

マネハラとは経済締め付け。

私は手取り14万の派遣社員。そこから家賃が62000円ほど引かれる。

夫は、65歳になり、満額の年金がもらえると、加給年金をあわせて月に70万円になる。

 

婚姻費用のことはぼんやりと知っていたが、「足りないところは父の年金から賄うから」と言ってアパートへ来た手前、そんなものを請求したら、ブチ切れる夫の姿が目に浮かび、恐ろしくてとても言う気にならなかった。

 

私は恐怖で支配されていたのだ。

何やかや支払いを

「そっちで払って」

と言ってくるモラハラ夫。

この人と夫婦でいる限り、ずっと恐怖で支配され、モラハラとマネハラとガスライティングを受けながら生きて行かなければならない。

やっと離婚のふた文字が頭を過るようになったが長く専業主婦だった私には経済力がない。

熟年離婚に踏み切るひとの多くが、経済力がないことを理由に離婚に踏み切れない人が多いそうだ。

 

貧乏になったとしても、自由に勝るゆとりはない。

 

弁護士さんのアドバイスでやっと婚姻費用請求に踏み切った。

自宅奪還と離婚に向かって!

 

6日にはLINE電話で恫喝された。恐ろしかった。

そのストレスからか、また歯が抜けて目の縁が切れた。

昨日歯科医に行ったばかりだ。

昨日も、モラハラ夫から

「取り下げてくれ」の長い長いLINEがきた。

「5万って書いて出すだけよ、30分で終わるらしいよ、離婚調停と間違えてるんじゃない?って笑ってたよ、友達が~」

と、頭がお花畑になってる風を装って

「それよりおおごとになった!」

と、口腔外科で治療をしなければならなくなったと長々とLINEを送ってみたが、私の歯の手術など、どうでもいいのか、

「行きたくない」「取り下げてくれ」の一点張りだった。

 

夫は私のことなど、どうでもいいのだ。

そんなこともっと早くわかれば良かった。

 

「てかさ~、私の歯の心配してよ~(笑)」

とおちゃらけてLINEを終えた。

 

今朝、観念したのか裁判所に提出する書類を

「出したよ」

とLINEが来た。

「裁判所にいかなくちゃあいけない」

 

了解のスタンプを送り

「すぐに終わるらしいよ~」

と、あくまで、加給年金5万だけの手続きのように装って返信しておいた。

 

やっとここまで来た。

プライドの高いモラハラ夫から「離婚したい」と言わせて、自宅奪還と年金分割させる。これはその一歩。

 

私は負けない!

 

 

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログへにほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ 


 

ランキングに参加しています

応援していただけると励みになります♪