あすみとモラハラ夫との卒婚生活

モラハラ夫  卒婚生活 カサンドラ

 

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お互いにひどく疲れていた


初めてのことで、気を遣ったのか、アパートに帰ってから爆睡してしまった。

テレビはつけっぱなし、電気も煌々とついて、なんか、ミステリーみたいなドラマのセリフが時々聞こえたが、電気代も気になりつつ、もう、眠たくてどうでも良かった。

外は雷の鳴る土砂降りで、ベランダの手すりに打ち付ける音が聞こえたが、眼が覚めてから、それは夢とわかった。

静かな夜だ。

お互いに顔を合わせないように配慮してもらった調停も、終われば、右手を負傷している夫のために、今日も自宅に戻りタロの散歩と、洗い物と晩御飯作りをしなければならなかった。

 

『加給年金5万円の振込手続き』

としか伝えてなかった。

『30分で終わるってよ〜♪』

とも伝えたが、実際、夫が裁判所に滞在した時間は1時間半くらいだったと思う。

 

時間も長かったし、私が、あくまで、「算定表から計算して、出してほしい」と伝えたことから、今日のことにはならなかった。

私の最終目的は離婚して自宅の奪還。

婚姻費用請求はその方法に過ぎない。

夫が高額な婚姻費用の支払いに本気で財産分与と離婚に思考を持って行って欲しいと考えているが、弁護士さんの言っていたとおり、

「そうはならない」

と言っていたのは、なんとなく理解した。

そう簡単には行かない雰囲気だ。

 

 

父のところに晩御飯を持って行ってから、買い物をし、自宅に向かった。

すでに夕方6時。

もうすっかり日が暮れていた。

 

胃がシクシク痛んだ。

自宅に着いて車から降りると、夫は私の顔を見るなり怒鳴り散らして怒るだろうことを想像して予め、スマホで声を録音しようとセットして鞄に入れて置いた。

 

(何て言って家に入ろう)

 

いつものように、いつものテンションで、明るく玄関を開けた。

落胆した顔や元気のない私の顔を見るのが好物だった夫。

わざと明るく振る舞った。

リビングに繋がる扉を開けると、夫はソファの定位置にいた。

肘当てに肘をつき、横座りして、私の姿を見るとギロッと睨んだように見えた。

「何か疲れたね(笑)」

そうおちゃらけて笑うと

「えっ?あんたも行ったの?」

 

どうやら調停が、お互いの話を交互に聞き取りながら行うもの、ということを知らなかったみたいだった。

「源泉徴収がいるんだってね(笑)」

決まらなかったことをそう誤魔化した。

「あああーまた行かんといかん」

 

夫は怒鳴り散らすかと思ったが、酷く疲れていた。

朝から浸かりっぱなしの茶碗や鍋。

6時を過ぎていて、急いで秋刀魚を焼いた。

大根おろしと、スダチを添えて。

ほうれん草のおひたしに、ちりめんじゃこと大根おろしの酢の物。

昨夜の残りの回鍋肉と、ぶり大根も作ったが、これは明日に回すと言っていた。

 

ひとりで食べる夫は言葉少なで、その姿はさもしかった。

手が痺れるとも言っていた。

噛まれた右手に力が入らないらしい。

噛まれてから10日になるのに、抜糸が来週になると言っていた。

飼い犬に手を噛まれて

「もう、しばらくタロに触りたくない」

とも言っていた。

・・・ということは、私が毎日散歩しに戻らないといけなくなるということだ。

 

私の場合は別居で、用事を済ませたら、自分の好きなように横になれたり、スマホをつついたりできるが、同じ屋根の下で暮らしながら、離婚調停にのぞんでいる夫婦もたくさんいるわけで、想像するだけでも壊れてしまいそうだ。

 

出会った結婚相手がモラハラ夫。

普通の人と出会っていれば、喧嘩しながらも普通の幸せが待っていたはずなのに、何にも積み上げられず、積み上げては、簡単に夫が破壊し、また繕いながら、また壊しの繰り返しだった。

夫の顔色を見ながらの子育ても、思うようにはならなかったが、とりあえず皆、独立したのだからと自分に言い聞かせる。

 

老後は、夫からの監視や支配のない、自分の幸せを実現させたい。

まだ始まったばかり。

 

 

 

 

 

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