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モラハラ夫 比較しなければ実感できない幸福感


婚約中に、夫の実家に足を踏み入れるようになってから、あまり整頓されていない雑多な小川の家には不釣り合いなダークワインの婚礼3点セットが置かれているのを見た。

一目でとても良いものとわかった。
お姑は裕福なお家の出なので、こんなタンスを持ってきていても不思議ではなかったが、それにしても新し過ぎた。

途中で買い替えたのかな と思ったこともあったが、ある時 夫から意外なことを聞かされる。

それは、義姉が1度、離婚しているということ。

今は3人に1人が離婚経験があるという時代なので、珍しくもないが、当時はタブーな事に、聞いてかなりショッキングな気持ちになったのを記憶している。
しかも、大きな結婚式を挙げて1年も経たないうちの離婚。原因は夫のDV。

夫には昔 胸ぐらを捕まれて揺すられたことがあるが、今は暴言だけ。義姉はそれに加えて殴る蹴るの暴行を受けていたという。



義姉と最初の夫はやはりお見合い結婚だった。

知り合いから紹介された元 夫は一流大学を出て、家業である市内でも大きな家具屋の跡取り息子。
お見合いの時にはとても感じが良く、上にいる2人のお姉さん達も、弟の結婚に全面的に大賛成で、ほんとによくしてもらったらしい。それは(何か変だな)と感じるくらいだったという。

でも、年頃の娘が仕事ばかりで、付き合う男性はどの人も頼りなくみえたらしく、お姑があっちこっち頼んで話を持ってきたという。

お姑の兄弟がみな高学歴で生活レベルも高くそれなりで、お姑にも見栄があったのだろう。
大きな家具屋の跡取り息子となれば、お金にも困らないだろうし、財産もある・・・お姑はそんなことを考えたのだろうけど、義姉はあまり乗り気ではなかったらしい。


結婚式には町の重鎮も招待客として呼ばれ大きな結婚式となったらしいが、義姉は
「少しも嬉しそうじゃなかった」
と、夫が後に話してくれた。


母親の勧められるまま結婚したけど、気に入らなければすぐに殴る蹴るのDVがはじまって、顔を腫らして実家に戻ってくることがしばしばあったという。
「我慢しなさい」
とお姑は諌めたが、すぐに別居し、1年しないうちに離婚、向こうの家族が謝罪に訪れたという。


百貨店に勤めていた義姉は、細くて綺麗だったので、男性との付き合いもあっただろうに、どうして気の沿わない結婚をしたのだろうか・・・

時代背景もあるのかも知れない。お姑と義姉は一卵性親子と言われるくらい仲が良い。
母が喜ぶのだったらと思ったのかも知れない。

でも離婚。
今でこそ、離婚は勲章みたいなところがあるが、当時は『出戻り』などと揶揄されて、世間体が悪いとされていた。



この時、ひとり娘の結婚式に相当の費用をかけたんだと思う。
ダークワインの婚礼タンスの逸品は今もなお、高級感を放っている。

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今の旦那さんと知り合ったのは行きつけのスナックのママの紹介だった。
離婚から2年後、どうしても結婚に踏み切れなかったのは、自分が出戻りであることと、一人息子の母親が大反対したからだという。

結婚したら同居が条件。
昔はそんな家庭が多かった。

周りがみんな反対する中、『縁』をとりもったのはお腹の中の小さな命だった。


そんな子供も、もう35 歳。もうひとり33歳の息子がいる。もう社会人で手が離れているが、お舅、お姑と、甘やかされて育った一人息子の旦那さんとの生活は、なま優しいものではなかったようだ。

旦那さんも、うちの夫に負けず劣らずのモラハラ夫だったのだ。
手こそ出しはしないが、自己中で我が儘放題、52歳の時に確か、リストラされてから、ずっと親の年金に頼って暮らしているというのだ。
しかも、毎日のようにパチンコ行ったり、親に買ってもらったクルーザーで釣りに行ってるという。

私立大学に行った次男の学費や家賃もすべて義姉が働いて賄ったそうだ。

『お舅お姑と同居』
『夫が働かない』
『釣り以外は子供と出かけない』
『車が好きで次々買う』
『姉にプレゼントなど一切買わない』


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「幸司が1度でも生活費を入れなかったことがある?」

「子供を遊びに連れていくでしょ?」

「あすみさんにも欲しいもの買ってくれるでしょ?」

「美苗を見習いなさい」

「あすみさんは本当に幸せよ」


お姑には何度も言われた。その度に
(私は幸せなのだろうか)
と自問自答し、お姑の言うように、義兄よりはましかなと、思うようにしたけど、人と比較しないと幸せと感じられないなんて、なんだか悲しくなる。
義姉もまた、(前よりまし)そんな気持ちでいるんだと思う。








 

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