あすみとモラハラ夫との卒婚生活

モラハラ夫  卒婚生活 カサンドラ

 

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上級生達の卒業


教会で出会った2年上の上級生達はみんな、志が高い人が多かった。

私が、教会を訪ねた時には、すでに自分達の夢や進路を具体的に語り出していた。

憧れの慶子さんはマスコミ関係。
やっぱり綺麗だもんなあ、頭も良くて・・・本当に憧れ。

それに他校の男子生徒も。
父親が情緒障害児の教師だった祥平君は
「小児科の医師になりたいと思ってる」と志を語る

進学できる人ばかりじゃない。
父親を幼い時に交通事故で亡くして母子家庭となった礼二くんは、高校を卒業したら、すぐに工場で働くという。
「お母さん助けてあげんとね」
また、生まれつき目にハンデのある一樹君は鍼灸師の専門学校に行くらしい。

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自分の夢や志を現実の物にして行くには、様々な困難が待ち受けている筈。
でも、もし、そこでつまづいたとしても、ここに教会という、みんなが集まる場所があれば、どんなことでも乗り越えて行けそうな・・・そんな気がしていた。



私は一体、何をしたいんだろうか・・・

英語は好きだった。中学校の時に何人かのペンパルと手紙の交換をした。オーストラリア、ドイツ、韓国、知らない文化を知ることはワクワクしたし、いつか外国に行ってみたいなあ・・・と漠然と夢を抱き、叶うんだったら留学もしてみたい・・・



でも、きっとうちの家では無理だ。



今でさえ、「金喰い虫」と言われている。

「家は国立以外行かせんからね!」

ずっとそう聞かされていたし、じゃあと
「わからないところがあるから、塾に行きたい」
というと、
「お兄ちゃんに教えてもらいなさい」
と言われた。
「成績表がオール5になったら出してやる」
などと、とても無理なハードルを掲げて嘲笑した。



「うちはお兄ちゃんを外に出さんといけんから、あすみはさっさと働いて、家にお金を入れてちょうだい!」

そう言われたら、「英語を勉強したいから留学したい」なんて言えそうもない。





上級生のみんなが卒業してしまうと、急に人数が減って淋しくなるようだ。

これが自分のやりたかったことなのか・・・そこにつながって行くのか・・・模索しているうちに誰もが押し出されるように旅立ちの春を迎える。


憧れの慶子さんは、難関私立4校に全部 合格して都会の大学へ。
高校では、卒業生代表として挨拶をし、卒業していった。


















 

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