この前、楊枝を取るのに開けた引き出しががらがらだったことに突然 激高した夫だったが、激高してからはまたおとなしくなった。
第1部上場会社に勤めて、役職もあり、たくさんの部下を持ち、会社では1度も怒った顔を見たことがないと言われた夫。
近所でも頭が低くにこやかで穏やかなご主人・・・・ということになっている。
穏やかなときも確かにある。が、そんな毎日でも、(あれ?)(今のは何?)
と、こちらが頭を捻らなければならないようなことがある。
書くまいと思ったが、やはり私自身が腑に落ちないので、ブログの読者はこのことをどのように捉えるだろうか
ということも含めて、夫の行動を書いてみる。
猫の額ほどの狭い庭だが、南側に夏には家族でBBQを楽しむほどの庭がある。
専業主婦だったときには時間もあったので、できるだけ綺麗に雑草など抜いていたと思うが、働きだしてからはなかなかそうもいかなくなってしまった。
それでも、隣にはみ出たつるバラの茎はとげもあって危ない。
夫に剪定をするように頼んだのだ。
モラハラ人間には奥さんの頼み事は『命令』。お願いするなり顔をしかめて不機嫌になったが、他人に迷惑をかけているのは間違いない。
仕方なく剪定鋏を持って出てくると、隣のご主人もちょうど庭の草むしりをしていて、「こちらから切ってあげますよ」と気遣いで言ってくださった。
気さくなご主人さんで、奥さん曰く
「怒ったとこ1度も見たことないのよ」
と、言っていたからきっと奥さんは幸せなんだろうと思った。
夫は女性とならニコニコしてすぐにコミュニケーションをとろうとするが、相手が男となると、愛想がない。
「すみませんねえ、お願いします」
の一言でもあればいいのに、何も言わないので、その場を取り繕うように私が「あっありがとうございます。助かります」
と夫から鋏を受け取ろうとすると、剪定鋏の刃を私の顔に向けて渡してきたのだ。
鋏を渡すときには相手に刃の方をむけてはいけませんと、幼稚園児でも知っているはず。
小さな普通の鋏でも、良い気はしないのに、庭の剪定鋏は大きい。
そんな尖った刃を向けられて、良い気がするだろうか?
幼稚園児でも知っているようなそんな不可解な行動を夫は時々する。
しかも私にだけ。
刃を向けられた私は驚くのが先で、何も言い返すことができなかった。
「よろしくお願いします」
と手渡した鋏でパキンパキンと造作もなくお隣のご主人が剪定してくれて、はみ出たつるバラはなくなった。
ここでも
「ありがとうございました」
くらい言うのが当然なのに、夫は曖昧な笑みを浮かべて家の中に入っていった。
お隣さんには丁重にお礼を言ったが、疲れた時間だった。
頭も低い、穏やかで怒った顔を見たことない、そんな評判の夫と、剪定鋏の刃を向けて渡す夫。
2つの人格が介在するのか、理解に苦しむ。
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