娘が入籍報告で、昨日、彼氏と一緒に帰ってきたので、私も自宅に戻った。
3つ年下の彼は、きっと、朗らかで温かなご両親に育てられたんだろうなあと、容易に想像ができる。
「(ご両親)いつも穏やかでいつもニコニコ笑ってる感じ」
その後、小さな声で
「うちのお父さんと全然ちがう」
と、洗面所で顔を洗っていた夫を見やって、目で合図を送ってきた。
ジャバジャバと水道から流れる音で、夫には聞こえなかったが、夫婦が離れ離れに暮らし、また何事もなく、自宅に皆が集まり、談笑している夫婦に、彼が何か理由があるのかもと知るのも、きっと時間の問題だろう。
そんな時、お昼の上沼恵美子さんの番組で気になる男のその後をやっていた。
みんな注目の、小室圭さんのニューヨーク生活や、清原さんの話題など。
その後『夫婦間の危険信号』という話題に。
これはソファの端に座っている夫とは一緒に見ない方がいいかも、と思いながら、席を立つのもわざとらしいのでそのまま見ていたら、『夫婦間の危険信号』は2つ。
●臭いにおい
●引っ越し
夫の匂いに耐えきれず、夫のことが嫌いになってしまうや、もう離れて暮らすことを選択して、奥さんが引っ越してしまう等。
みんなで一緒にテレビを見ていたので、もう笑うしかなかったが、冗談ぼく、
「ほらほら、引っ越しだってよ(笑)」
そう言って笑ってごまかした。
微妙な笑みを夫は浮かべた。
1週間に1度しか洗わないタオルが異臭を放っていることは、息子達も、私も、何度となく伝えてきた。
水を垂らすだけのぬるぬるしたお風呂の湯船のことも。
その度に、夫は不機嫌になって
「いちいちうるさいっ!」
と怒鳴った。
仕事をしながら、帰ると寝るまで家事に追われ、1日の休息もぬるぬるしたお風呂と臭いタオルでは、少しも安らがなかった。
限界を感じて、引っ越し、アパート暮らし。
夫には
「朝が早いし、働かないと老後の資金かないから」
と伝えている。
本音は言ってないし、言っても伝わらない。
ところが、奥さんが『引っ越すのは夫婦の危険信号』というテレビ番組を見たからか、
娘がお昼で帰っていった後に、お雛様を片付けていると、
「納戸に持っていくのがあったら手伝うからね」
そう言ったからびっくりした。
今までだって、何度頼んだことか。
その度に
「んあー?」
と誰に向かって言ってるんだとばかりの態度で、
「子供にやらせろっ」
と、いつ戻るかわからない息子達の帰りを待つかしかなかった。
私の伝えてきた事はまるっきり伝わらなかったが、テレビの報道は伝わっているようだった。
「あらそう、ありがとうね」
そう言って中2階にある納戸に荷物を運ぶこと、数回。
いよいよ、スチール製の骨組みを入れた長細くて重たい箱を
「これお願いします」
と、かなり重たかったみたいでブツブツ言っていた。
「出す時は、全部ひとりで運んだんだけど?」
自宅をたたんで父をこちらに呼び寄せた時の引っ越し荷物も、ただの1つも運んではくれなかった夫。
それを考えたら、まあ、今日は大進歩だけど、もう、今さらという思いになる。
何というお花でしょう
ママ友からいただいたお花、アパートの下駄箱の上に飾ってみました。