朝のうちはゆっくり起きて11時すぎに朝食。
お休みの朝はたいてい、トーストにオレンジマーマレイドを塗ったパン、フルーツヨーグルトに果物。
お昼から、あらためて過去年の確定申告を作成に帰りました。
2019年確定申告したときに、大損した株式を計上できなかったことを伝えたら、
「こちらのナビゲートのミスなので、もう1度作成して提出してください」
そう言われてもう1度確定申告を作成。
これは確かに申告会場に出向いて教えてもらったという、そこで配布された税金用識別番号で確認がとれたもの。
これはラッキーだった。
マイナスになっている損益を翌年3年に渡り、所得税など考慮するというもの。
はじめてのことなので、住民税や所得税がどんな風に影響するのかわからない。
さっさとe-taxを使って送信した。2時間かからなかった。
この前、自宅に戻った時に、家の前を年配のご夫婦が散歩をしていた。
「こんにちは」と声をかけられたので、簡単に「こんにちは」と会釈して玄関を入ろうとしてハッとした。
年配の女性は息子がお世話になった教室の先生だった。
深めに帽子をかぶっているし、今はお決まりのマスクで、表情がわからなかったのだ。
でも、その優しい声と、にこやかな表情に
「先生?」
と、駆け寄って失礼をお詫びした。
息子が志望大学に合格した時には自分のことのように喜んでくれて、お赤飯を持ってきてくださったり、庭に咲いたお花を小さなブーケにして届けてくださったりして、喜びを分かちあった。
あれから5年の歳月が過ぎていた。
「就職は決まりましたか?」
コロナ禍で過酷な就活の末に、なんとか行きたかった会社にも内定をもらったことなどお伝えした。
「また、顔を見せてください」
息子にその事を伝えると、さっそく先生のお宅を訪ねて暫く談笑したそうだ。
「先生、ちょっと年とっとったねえ」
少しお年を召されたかなと私も感じたが、
やはり親御さんの介護で、毎週、故郷に帰省されていたようだった。
「先生、今、俳句をがんばってるんだって」
「いいねえ、お母さんも俳句を楽しむようなそんな老後を迎えたいなあ」
「いいよねえ、いつも変わらず優しくて、穏やかで、またお庭に咲いたお花をもらったよ」
私も、先生夫婦のように散歩を楽しみ、時々帰ってくる子供と孫ちゃんのお世話をし、お庭の花を愛でるような穏やかな老後を思い描いていた。
長い長い子育てで、穏やかな老後がご褒美として待っているものだと・・・。
現実は夫と離れてアパート暮らし。何かあると自宅に戻り、様子を見ながらアパートに帰ってくる。
自宅の庭は年末の大掃除の庭の手入れもされなくて荒れ放題となっていた。
お庭では子供達の友達を呼んだり、ママ友を呼んでよくBBQを楽しんだ。
荒れ果てた庭を見ていると気が滅入った。
アパート暮らしになり気持ちは随分、楽になったが、子供達と過ごした自宅に戻ると微妙な気持ちになる。
「離れて正解だよ」
息子がそう言ってくれるのだけが、救いになっている。