あすみとモラハラ夫との卒婚生活

モラハラ夫  卒婚生活 カサンドラ

「気になって調べてみた」


今週、いよいよ新社会人となり入社式に行く予定の息子。

昨日、買い物ついでに一緒にLunchすることになり、自宅に迎えに行った。

車に乗り込むなり

「あーあ、やっと家を出られるわあー」

と助手席で大きく伸びをした。

「たいへんだった?(笑)」

冗談ぽくそう聞いてみたら、

「いやあー無理やね、お父さんとは会話が噛み合わん、すぐに怒るし(笑)やっと出られるわあー」


要領のいい息子は次男よりは上手くやっていけるかなと思っていたけど、父親と2人だけのこの2ヶ月半は予想以上にきつい生活だったようだ。


Lunchのお店は古民家をリノベーションした人気のカフェ。

開店30分前に店に行くと一番乗りだったが、すぐにあれよあれよと言う間に長い行列ができた。

今頃はインスタグラムで情報発信されるので、入り組んだ路地でもグーグルアプリで若い人達が次々やってくる。時代は変わったなと実感する。


開店までの30分、他愛のないお喋りをしていると、息子がスマホをつつきながら

「あ、そうそう、僕ね、気になって調べたんよね」

「何を?」

「いやあ、お父さんおかしいからさ、何かなぁと思ってさ・・・」

今は、ネットの中に知りたい情報が山ほどのっている。もしかしたらこの子も、父親のモラルハラスメントを知ったかなと、ちょっとドキドキした。

「あれ?スクショしたと思っとったけど・・・」

そう言いながら片手でスマホの画面を何度もスクロールしていたが

「あれっないわ」

そう聞いてホッとした自分もいた。

「なんかさあ、似たようなお父さんのことを投稿した女の人の記事を見たんだけどさ

家族が『お父さん、ちょっとおかしいよ、病院に行こう』って言って薬を処方してもらってそれ飲み出したらピタッと怒るのが止まったんだって、お父さんも病院に連れて行ってみたらどうかね」

「誰が?」

間髪いれずにそう返した。

「・・・そうやね」

「もし、そんなことをお母さんが言ったら・・・これよ?」

そう言って自分で自分の首を絞める真似をして笑った。

「(笑)やばいよね」

「何か!人をきちがい扱いしやがって!って言うよ」

「・・・そうやね」


息子には言わなかったが、急に激高したり、威嚇したり怒鳴ったり、かと思ったら妙に優しかったり・・・そんな不可解な夫の言動に心を病んで、心療内科に行ったのは、家を建てたばかりの頃だった。

【モラルハラスメント】なんて言葉はまだ全然浸透してない。

誰かに相談すれば、圧倒的な信頼度のあった夫をみんな擁護する。

「あなたがいけなかったんじゃないの?」

「もう少し思いやりを持ってあげてちょうだいよ」

「我慢が足りない」 

「夫婦ってそんなもんよ」

数々の当たり障りのない解答に、出口はなかった。

心療内科のドクターでさえ、

「それはおかしいですね。本人を一度連れて来てください」

そう言った。

ああそうですかと言って一緒に心療内科に行く夫婦がどれだけいることだろう。


あの時ドクターが

「それはモラルハラスメントです」

と言って対処の方法を教えてくれたら、少しは出口の明かりでも見えたかも知れない。

モラハラ人間は100%のうち6%の割合で存在すると言われている。

私は生まれた時からモラハラの母親に育てられ、結婚した相手もモラハラだったということ。


5年前に息子が大学に行くのに家を出てから少しゆとりの時間ができた時に見つけた【モラルハラスメント】と言う言葉。

これだ!と思った。

対処法は鬱になる前にとにかく離れること。

それでも、今まで家族としてやってきたのに、もう少し頑張ればきっと乗り越えて行けるんじゃないかと、何も知らない私はそう信じていた。

夫から離れてアパートで暮らしている今だって罪悪感が襲ってくる。

洗脳はなかなか解けないものだ。

みんな時間がかかっている。


時々自宅にかえって、普通の夫婦のように過ごす。地雷を踏まないように当たらず触らずの会話をして。


子供達が独立した今、距離をとりながらでも夫婦みたいでいる。これがいつまで続くのか私もわからない。

残された時間をできるだけ穏やかに過ごしたい。



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