あすみとモラハラ夫との13000日

毒親育ち モラハラ夫 エッセイブログ

回顧録 真理ちゃんの家


ごあいさつ

たくさんのアクセス、ブログをお読みいただき、ありがとうございます
昔を思い出しながら母との関係や、生い立ちを思い出しながら、ここのところは回顧録を綴っています。

ひとつ上の真理ちゃん

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おばあさんが亡くなってからもともとあった自分のお家に引っ越していった真理ちゃん

ピアノ教室も一緒。公園に行くのも一緒。学校から帰ってきたらいつも一緒に遊んでいたので、引っ越してからは、なんだかぽっかり穴が空いたような気がしてました。いつも真理ちゃんと遊んでいたので、他に誰と遊んでいいかたぶんわからなかったんだと思います。


引っ越してから落ち着いた頃に
「筍が出てきたから堀りにおいでよ」
と、真理ちゃんのお母さんから連絡をもらったようでした。

中学生になった真理ちゃんに会うのは本当に久しぶり、いつの間にか引っ越ししていなくなってから、すごく長い間会っていないような気がしました。
お家に行くのも初めてです。


その辺りは城下町の面影を残したまま、ひなびた観光地として、栄えている場所。
いまだに武家屋敷の名残のある大きなお屋敷が並んでいる。
真理ちゃんのおうちもこの辺りだそうだ。

石垣が積まれた上に肌色の土塀が長く続く道、なだらかな坂を上に上に車を走らせると、つきあたりに
時代劇に出てくるような武家屋敷の門が現れた。


「わあ、こりゃあ立派やなあ」と車から降りた父が開口1番、そう言って門を見上げた。

(すご~い)
お屋敷の門をくぐると、お屋敷の裏にはうっそうと生えた孟宗竹の山、大きな笹竹の葉がさらさら、さらさらと風に揺れて、少し山を開墾して作ったような畑と、そのまた上はコートにするのか、バドミントン用のネットが張られていた。

「ああ、こんにちは、ご無沙汰してます」

ちょうどお庭の手入れをしていた真理ちゃんのお父さんが出迎えてくださった。

「真理ちゃん~真理ちゃん~」

家の奥から真理ちゃんと真理ちゃんのお母さんも出てきた。

真理ちゃんはもともと細い上に背も伸びて、なんだかおとなっぽくなっていた。
にこにこ笑ってはいたけど2人とも久しぶりで照れくさかった。

お家は古かったが、真理ちゃん家族4人と真理ちゃんのおじいちゃんも一緒に暮らせるよう、中をリフォームしたのか、新築の臭いが漂っていた。

かつて真理ちゃんが住んでいたおばあちゃんの家に置かれていたアップライトのピアノは山側の広い縁側の廊下に置かれ、あらたな場所にピアノは満足しているかのようだった。

広くしたというキッチンやリビングに案内されたあと、2階で仕事をしているという、おじいさんの書斎へと案内された。扉が開くと、ロマンスグレーで銀縁の眼鏡をかけた真理ちゃんのおじいさんが、「ようこそいらっしゃいました」と穏やかな表情で挨拶された。
真理ちゃんのおじいさんを見たのは、これが初めてだった。
真理ちゃんのお父さんは市役所で、そしておじいさんも市の役職を勤めていらっしゃるのだと、ずっと後に聞いたこと。

そういえば、2人が小学生だった頃、夏休みに図書館にいって本を借りようとすると、奥の方から偉そうな年配のおじさんが出てきて、カードもないのに、真理ちゃんと一緒に私まで本を借りることができ、きっと真理ちゃんのお父さんは偉い人なんだと幼心に感じていた。

1階のリビングで、お父さんとお母さんは真理ちゃんのご両親とお茶を飲みながら談笑し、私は真理ちゃんの部屋に連れられてついて行った。

真理ちゃんの部屋には、新しく買ったグランドピアノが置かれていた。
さっき、縁側で見たアップライトピアノは部屋にグランドピアノを入れたからだったんだと思った。

一緒に行っていたピアノ教室は、引っ越したため、新しく他の先生についたようだったが、この時から真理ちゃんは音大を目指していたのかも知れない。
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孟宗竹の山に足を踏み入れると、小さな筍があちらこちらから芽をだし、大きな鍬で掘り返すと、立派な筍がたくさん出てきて大収穫、筍を掘ったあとは、そのまま、真理ちゃんのお兄ちゃんやお父さんと張られたネットでバドミントンをたのしんだ。


山は深かった。
おばあちゃんの家で飼っていた犬、てつが我が物顔で走り回っていた。



次ぎ続きます