夫とはお見合いしてから3回目で結婚することを決めました。
甥っ子のように高校生から9年間お付き合いがあっても、3年で離婚したりするのを見ると、結婚を決めるのに、あった回数や年数などはあんまり関係ないのかも知れません。
それぞれ人には理想というものがあり、シンデレラのように、白馬にまたがった王子様が迎えにくるというイメージを持つ人もあるでしょう。
私だって、背が高くてかっこいい人が良かったです。でもそれはあくまで理想。
外見は年齢を重ねると変わってしまいます。
長く生活を共にするのですから、お互いに思いやりを持ち、労い、助けあっていける穏やかな人が理想でした。
お見合いで結婚した夫は、周りの評判も良く、子煩悩で低姿勢で穏やかな人という印象で、今もそれは変わりません。
夫は小さい頃から祖父母と一緒に暮らし、跡取りの長男として褒められたり、おだてられたりして大事に育てられたのだと思います。
欲しいものがあれば、すぐに買い与えられ、食べ物に好き嫌いをいうと、お姑がすぐに機嫌をとって「残しなさい」と、不平をいうのを咎められることなく育てられたのでしょう。
勉強についてはとても厳しかったようですが・・・
昭和時代、男は仕事、女は家事、いっさい何も家のことをしなかったお舅をみて育った夫には、私が困っていたら何か手伝ってあげようという発想 そのものがないような気がします。
『女は男に従うべきもの』これだけです。
私も親には絶対 服従、口答えは許さない、そんな親の元で育ちましたから、それが、『亭主関白』という便利な言葉に置き換えられて、不満に思いながらも辛抱しなければならないのだと思い過ごして来たような気がします。
子育てや家事に疲れて
「私、とても疲れた」というと、
「おまえがどんなに疲れていても、俺はその3倍疲れている」
と言われた時には呆れて笑いが込み上げてきました。
相手よりも、傷ついているのはいつも自分という発想でしょうか、そこに相手への労いや思いやりを誰が感じることができるでしょう。
手伝わない代わりに、夫は洋服やブランドのバッグなど、よく物を買ってくれました。
ママ友には「悪かったと思ってるんよ、いいじゃない~」
と、言われましたが、夫には口封じの手段でしかありません。
たぶん自分も小さい頃、不平不満をいうと、親が何か買い与えて機嫌をとっていたのでしょう。
「そうじゃなくて・・・」と伝えようとすると、
「この間買ってやったじゃないか!」
と、物で御破算になると考えているようです。
私に買い与えたら私の不平不満がなくなると思っているかも知れません。
気持ちを伝えようとしてもなかなか伝わらない、共感性の欠如はモラルハラスメントの特徴です。
実母もそうでしたが、夫は他人から高い評価を受けないことや称賛されないことはしようとしません。
月に一度のリサイクルゴミの収集も、段ボールを縛ったり、瓶や缶を仕分けしたりをずっと私ひとりで
やってましたが、ある時、子供の送迎か何かの都合でどうしても回らなかったときに、行ってもらったら、団地で1番と言われる美人ママから「小川さん偉いですね~」と声をかけられてから、一緒に出してくれるようになりました。
ママ友には感謝しかありません。
夫のモラハラは他にもいろいろありますが、私はモラハラを研究している訳でもないし、心理学者でもないので、自分と夫との生活を通して感じたり考えたりしたことを伝えていくしか方法はありません。
結婚前に相手がモラハラかどうか見極めるのはとても難しいです。
外面が良いからです。
結婚前にモラハラかどうかを確かめる方法のひとつとして提案するなら、評価や称賛されないようなボランティア活動や、誰も見てないような地味な作業を真面目にやっているか、みんなでBBQなどの行事の時に、協力しあって動いているかどうか、見てみてはどうでしょう