あすみとモラハラ夫との卒婚生活

モラハラ夫  卒婚生活 カサンドラ

 

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大多数の人が母娘関係は美しいという神話を信じている


大多数の人が母娘関係は美しいものだと思っている。

たまたま私自身が親ガチャで引き当てることができなかっただけ。

母親の不満を話すと大抵の人が「育ててもらって」と親不孝のニュアンスに近いことをいわれたから、同じ境遇の人にしか話さなかった。

 

小学校卒業の記念に仲の良かった親子で旅行の計画があったが、何度頼んでもだめで、私だけ留守番だった。

辛抱が1番大事と言われた。

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「いいなあ、あすみの母さん、美人だし、誕生日にはケーキ作ってくれるし」

友達の前では穏やかに話をする母。そう言われたら、お母さんは凄いんだと子供ながらに思っていたし、早い門限、歌番組の禁止、晩御飯の後の茶碗洗い、そんなことも家の厳しい躾だと思っていた。

 

「きちんと考えてくれてるよ、母親だもん」

そんな言葉にも翻弄された。

婚礼家具の質素な揃えに社宅に住んでいたひとつ年上の奥さんからは「結納どろぼう」と言われ、4年半、家に入れてきたお金はいったい何に使ってたんだろうと。

着物や器、「ぜ〜んぶあすみに行くのに」

と好きに使ってだんだと思う。

 

周りの人から、母親のことを「いいね〜〜」「凄いね〜〜」と言われたのに、

確かに綺麗で何でもそつなくこなしていたけど、好きにはなれなかった。

 

唯一無二の母を否定することは自分自身をも否定することになる。

母を不満に思う気持ちもまた、周りのみんなから否定され、二重の苦しみになる。

だからもう口にしなくなった。

言ったところで、同じ思いをした人じゃないとわからない。そしてそんな人は極、僅かだと言うことを。

 

0才、2才、3才、8才、末っ子が産まれて2ヶ月の時に、椎間板ヘルニアで急に動けなくなり、私は救急搬送された。

入院10日間。

赤ちゃんの、ミルクは誰があげてくれるんだろう、保育園の送り迎えは?毎日のご飯はどうなるんだろう、買い物は?

不安がどっと押し寄せて病院のベッドで涙が止まらなかった。

マンションのママ友達が、それぞれ子供を預かってくれて、ご飯も食べさせてくれた。

半日かけてお姑さんが駆けつけてくれた。

こんな緊急時にもかかわらず、実の母は手伝うどころか、お見舞いにも来なかった。

ところが、その1年後、今度は母親が動けなくなった。

あまり電話も、よこしたことがないのに、珍しく弱々しい声で、

「ご飯をする人がおらん」

「買ってきてくれる弁当が冷たい」

「トイレに行くのに1時間半かかるんよ」

私は入院した時の病院のスタッフがとても良かったことを思い出し、

「病院が、いいよ、入院したらご飯も食べさせてくれるし、温かいもの出てくるし、おしっこも、とってくれて、すごく助かったよ」

そんな話をしたら、釈然としなかったのか

奥歯に何か挟まったように喋らなくなった。

こっちに帰ってきて手伝えと言わんばかりだった。

「小さい子供がいるのに、帰れんからね!

誰が子供みるの!また義母さんにみてくれって頼むん!」

私が入院した時には、見舞いにも来ず、退院した時に侮蔑の言葉を吐き捨てたのに、と腹立たしくなった。

「まあ、大事に育てたひとり娘を遠くにやったばっかりに・・・」

と言うから笑いがこみ上げてきた。

「ええ〜?私のこと大事だったの?」

「そうよ、大事よ」

「そんな風には思えんかったけどね(笑)」

もう、笑うしかなかった。

 

晩年は新興宗教にはまり、親戚とのトラブルが絶えなかった。

 

 

そんな母が亡くなって5年過ぎた。

4人の子供達は母のことが好きだった。

「いつも綺麗にしてたし、美味しいものたくさん作ってくれたしね」

それを聞いて安心した。

母親については未だに疑問に思うことが多い。ただ、だんだんと少なくなっていっている。亡くなってからは、侮蔑の言葉をはかれることもないし、もともと家族で出かけるなどの思い出もないから、そのうち何も感じなくなるのかも知れない。

 

スーパーに赤ちゃんを連れて買い物をする母娘を見ると、少し羨ましくなる。

私には4人の子供がいることで、その4人の子供が母を慕っていたことで、わだかまりが解けていくような感覚がある。

神田沙也加さんは、ずっとひとりで孤独だったんだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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