あすみとモラハラ夫との13000日

毒親育ち モラハラ夫 エッセイブログ

モラハラ母の思い出の洋服たち ベルベットスカート


私はお洋服の素材の中で、艶やかでゴージャスなベルベットが大好き。

ピアノ発表会はいつも夏の終わりにあったので、レース素材が多かったけど、もし、冬に発表会があったら、間違いなくベルベットで、と母に頼んだと思う。

そんなある日に

「見てん これ!」

と、出かけた先から帰ってきた母が紙袋から取り出したのは、ベルベットのスカート生地だった。

深みのある黒地全体に赤や黄色の葉っぱの上に青や黄色のてんとう虫の絵模様がちりばめられ、裾模様には、ピンクや紫や青や緑、たくさんの鮮やかな色で花束模様が描かれて、フェミニンな中にもゴージャスな雰囲気

「どしたん!」

「買ってきたよ」

いつも覗いている洋服地屋さんに入ってきたばかり、という、スカート生地。
同級生だった町内の有力者の娘の母親が
「子供のものを作るにはちょっと高すぎる ちょっと考えてくる」

そう言って帰って行った後に、たまたま母が店を覗いたらしい。
母は、ちょっといじわるなその娘も母親も、嫌いだったんだと思う。

着る予定などないのに、「考えてくる」と言って帰った間に油揚さらうみたいにサッと買ったらしい。
そういうところ、本当に母らしい。


ベルベットのスカート生地は、年明けの成人式の時に放映されるNHKテレビ『青年の主張』で、まだ若かった女優の大竹しのぶさんが、第二部の司会を努めていた時に着ていたもの。

テレビにベルベットのスカート姿で出てきた大竹しのぶさんを見たときには、2人して
「あ!」
「いっしょのだ!」
と、興奮した。




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ミディ丈で、たっぷりギャザーの入ったベルベットのスカートは白いブラウスにあの白いコートを合わせてクリスマス礼拝に着て行くと、みんなが
「わあ~あすみ、可愛いねえ!」
「すっごく素敵!」
と、大絶賛だった。

「お母さんが作ってくれたの」
「ええ?!コートも?スカートも?」

そう言うと、みんな寄ってきてコートに触り、ギャザーのスカートを広げて眺めて、みんな口々に褒めた。