あすみとモラハラ夫との卒婚生活

モラハラ夫  卒婚生活 カサンドラ

自宅に帰る度に落ち込む


『体調が悪くて早引きして帰宅しました』

とお昼に夫からラインが入っていた。


私がアパート暮らしをはじめてから約40日、1週間に1度晩御飯を作りには帰っているけど、毎日毎日、自分と息子のご飯作りや、洗濯など、慣れないことで疲れが出てしまったのかも知れない。


罪悪感も手伝い、ちょっと心配になってしまった。


夕方、就活のことで大学生の息子が帰ってきた。

私の誕生日にと、大学の近くにある人気のパン屋さんで並んで買ってくれたというクロワッサンの袋を私に差し出した。

「お母さん、パンが好きだからさっ」


自分のことできっといっぱいいっぱいだろうに、その気持ちがとても嬉しかった。



家に帰ると、早引きしたという夫は、ジャンパーを羽織りだした。


「どこ行くの?」

と聞くと

「え?タロの散歩だけど?」


体調が悪いと早引きした夫は、普通に元気そうで、心配には及ばなかった。

それに、息子がいつもコンビニの食事で飽き飽きしているだろうと、

豚汁と、ちりめんじゃこと大根おろしの酢の物、揚げ出し豆腐、大根と帆立と貝割れのサラダを作ったが、

お豆腐を揚げているのを見て

「なんだあ、揚げ物?食べたくないなあ、揚げ物なんだったら、俺、外で買ってくるよ」

「僕が食べたいって言ったからいいの!」


息子が夫の言葉を遮るようにそう嗜めたが、揚げ出し豆腐は息子からリクエストされて作ったわけでもない。

息子は夫の文句に私を気遣って咄嗟にそう言ったのだった。


全く・・・夫の食事の度に出る文句に、もう慣れてはいるが、減らず口にいつも疲れる。


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息子の帰省は夫に就活の相談をしたいのもあったようで、帰ってからいきなりテーブルに隣り合わせで座り約1時間、ずっと就活の話をはじめた。


何社か受けるのに、採用する側の立場にいた父親からいろいろアドバイスをもらいたかったようだ。

息子と喋る夫は企業のお偉いさんか何かのように見えて、落ち着きはらった話し方には風格も感じ、私に3歳児のようなモラハラをする夫と同じ人物とはとても想像できなかった。


父親にアドバイスをもらいながらそれをパソコンのキーで文章にしていく。


「あああ~~~やっぱり帰ってきて良かった、お父さんにいろいろ聞けて良かった~」

息子は安心した様子だった。



普通にしていたら普通の家族。


私こそが、この穏やかな家庭を破壊している超本人ではなかろうかと思うと、帰り際玄関の扉が重く感じるのだった。




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