母が亡くなってから4年が来ようとしています。
父を引き取るのに、実家を売却、家の中の断捨離をしました。
もともと、両親が片付け魔だったので、家の中はすっきりしていましたが、それでも、50年住んでいた家ですから、沢山の荷物を処分。
父が判断に困ったものだけ、私の方に送ってもらいました。
これは大事だからと、よけて置いていたものを、母の葬儀に参列できなかったからと言って、あとからあとからやってきた人が、勝手に持って帰った物もあって、
「この前、ここにかためて置いてあったの、どこにやった?」
と、父に聞くと、
「ああ、ありゃあ、なんか知らんがお参りに来た人が、形見にもらってええか言うから、なんぼでも持って帰ってくれ、言うたわい」
「ええーちょっとお、持って帰ろうと思ったのに」
新興宗教 関係の人など、名前もわかりません。
それから判断に困ったものを送ってもらうようにしたのですが、いやあ、出てくる出てくる。
母は買い物依存性でしたね
子供の頃に戦争で家を喪失、一家の大黒柱を失ってから、3人の弟を学校へ行かせるために、自分のことはあきらめて、ただただ働かざるを得なかった、その思いが、買い物することで、欲求を穴埋めしようとしていたのでしょう。
特に母は宝石類が好きだったようです。
真珠のネックレスなどは何本も出てきました。
何か、特に憧れかなんかあったんでしょうか?
それと、カメオ 。シェルカメオという、貝を彫って景色や、女性の横顔をあらわしたブローチやネックレスです。
たくさんの物をもったいないからと、持って帰ったのはいいけれど、物が増えただけで、こちらに持ち帰ってもどうすることもできず、結局、子供のアドバイスで教えてもらいながら、フリマアプリを使って売ってみることにしました。
カメオのブローチなんて、どう使っていいのかわからなかったし、私は興味がないので、1万5千円の値段で出品したら、瞬きする間に売れて、何か見違えしたかと思ったくらいでした。
『何か刻印が入ってますが、私はよくわかりませんので、お好きな方に』
そんな文言で、出品したと思います。
購入した人を検索すると、カメオばかりを扱ったショップを経営してる人でした。
ひょっとして、良い物だったのかなあと、売却した後に、刻印をネットで調べてみたら『ガロファロ』とか言って、100万円以上の値段で売られていました。
知識があれば、もう少し高く出品したのに・・・と思いましたが、これだけではない、母の高い買い物に呆れるばかりでした。
小学校3.4年くらいの時、法事で家族で、田舎に帰った時、正座している私の靴下が薄くなって肌が見えていたのを、従姉妹のお姉さんが ツンツンと足を触って合図をしてきました。
私の穴の空きそうな靴下を見て、新しい白い靴下を持ってきてくれたのです。
隣に座っていた母が
「まあ、嫌やねえ、この子は!わざとこんな靴下はいてくるんよ?嫌らしいねえ!」
と従姉妹のお姉さんに言いました。
私には白い靴下が3足しかありませんでした。どれも後ろが薄くなっていて少し小さく、いつも履くときには足を高く上げ、足先をぐるぐる回しながら引っ張ってはかないと、靴を履いた時に、底がもぞもぞして嫌だったのです。
3足ともそんな感じで、あるものを履いてきただけなのに、母は『わざと選んでくる』などと言って私を悪者扱いしました。
母は自分には贅沢な人でしたが、私の物は必要以上に買いませんでした。
100万円もするような、1年に何回かしか使わないブローチを買うのなら、笑われないよう、靴下くらい用意して欲しかったなと思います。
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