明日の天気が全国的に崩れそうなので、明日の夕食用に父のところへおかずを持って行った。
昨日の夜のうちに作っておいた、豚バラ肉と大根の煮物と、ニラの卵とじ。
息子が今から食べにくる。
魚の好きな息子に真サバの生姜煮を作ったけど、濃い煮汁を作りたいとギリギリまで火にかけておいたせいで、ちょっと洗面所に行ってる間に少し焦がしてしまった。
匂いが気になるなあ(。>д<)
珍しい鯨のお刺身も買ってきたから、そちらでカバーしよう。
¥640だった。
こんな食材を買っていたら破産してしまう。ちょっと締めなければ(>_<)
息子に¥10000はもらう予定。
買い物を済ませてから父のところへ行ったので、5時半を回ってしまった。
父は4時には夕飯を食べ、5時には寝てしまう。
マンションの入り口で呼び出しのチャイムを鳴らしたが、案の定、出て来なかった。
もう寝床に入ってると思って、勝手に手持ちの鍵を開けてエレベーターに乗る。
玄関扉も閉まっている。ちょっと遅かったなと思いながら鍵を開けて入ると、何やらお風呂場でガンガン音がしている。
まだお風呂に入ってるのかと思って、お風呂場に続く脱衣所で
「おじいちゃん!」
と話かけると、アコーディオンの扉を開けて顔を覗かせた。
「お風呂入っとったの?明日、暴風雨って聞いたからさ、おかずを持ってきたよ」
そういうと、
「ああ、そりゃあ、ありがとうよ!」
タッパーの容器にいれたおかずを小さなテーブルに置いた。
明日は母の月命日。
(ひとり暮らしをありがとう)
そう母のご仏壇にお線香をあげて拝んでいる間もガンガン、ゴシゴシとお風呂場から音がする。
掃除好きの父が、お風呂からあがると湯船だけじゃなく、こうしてお風呂の壁も棒のついたタワシでゴシゴシ磨くのが、もうずっと習慣になっているのだ。
御年 92才
父はとっても元気だ。
父の元気の秘訣を聞いたことがある。
●食事は腹8分目
●粗食(脂ものや糖分は極力とらない)
●歩く 定年後、毎日4~5キロ歩いていたが、最近は半分くらいかな
●規律正しい生活
●頭を使う(囲碁、将棋)
●薬を飲まない
だそうだ。病気になった時には薬を飲むが、病院嫌いの父は病気にならないように気をつけている。そして若い頃から薬を口にしない主義を通している。
「薬は適量で薬、過ぎると毒」
と言っている。
これらを徹底して生活しているせいか、見た感じも若い。
ちょっと背中が丸くなったかなあとは思うが、歩く早さは6、70歳の人とあまり変わらない。
父が元気で本当に有難い。
息子が、またここで晩御飯を食べて帰って行った。
笑ってよくしゃべった。
自宅で見ていた息子とは別人のようだった。