今日、朝方、今は亡き、大好きだった叔父が夢に出てきた。
亡くなった歳 42歳よりは少し年とった感じの叔父。
扉を開けると、白いTシャツ姿で立っていた。
「あああ~~~叔父ちゃん!」
小さい時にはよく訪ねてきてくれて、トランプで遊んでくれた。
いつもニコニコして穏やかで、未亡人になった叔母が「怒った顔、1度も見たことないんよ」
と言っていたから、叔母は短かったけど、とても幸せな結婚生活だったんだと思う。
姿を見るなり、叔父に抱きついた。
「病気は?治ったん?」
大腸癌で亡くなった叔父、息をひきとる前の叔父の話を聞かされた時は悲しくて悲しくて泣いた。
癌だったのに、治って生き返ったんだと、嬉しくて
「良かったね良かったね」
と、抱きついて泣いた。
「運が良かったわあ」
叔父が笑ってそう言ったところで、目が覚めた。
夢に叔父が出てきたのははじめてかも知れない。
夢は様々なメッセージを含んでいて、叔父が夢に出てきたのも、何か意味があるんじゃないかと、『亡くなった人が夢に出てきた』と検索したら、何か幸運な出来事が待ち受けていると出ていた。
今までも気になった夢を夢占いで検索したことがあるが、あまりあたったことはない。
でも、夢の中だけでも、叔父に出会えたことが嬉しく懐かしかった。
亡くなった母より一回り下の叔父。大学にいかせるために母が学費を援助していたようで、年の離れた弟を、母はとても可愛がっていた様子だった。
今は戦死した祖父、祖母、母、叔父と、天国で、どんな話をしているのかなと思う。
笑っていた叔父は、今は立派に成人した息子2人を頼もしく思って見ていることだろう。
父が圧迫骨折をした時に心配して電話をかけてきてくれた叔母も、70になったと聞いて驚いたが、まだまだ若々しく可愛らしくて、そんな叔母をもまた、ニコニコと穏やかな表情で見ている・・・そんな気がした。
「今日、叔父ちゃんが夢に出てきたよ」
母にそう呟いた。
チェストの上に置かれた母の写真を見つめるほどに、たったひとりの母と娘なのに、どうして、普通な母娘でいられなかったのだろうと、それは、何かある度に反芻するごとく自らに問いかけている。
大人になった皆が言っている。
情緒が形成される幼い頃の子育てが将来の子供の人生を大きく変えると。
良い会社に行くとか、良い大学に行くとか、大切なのはそんなことじゃない。
親子の間に深い愛情の関係性さえあれば、どんな困難に遭ったとしてもきっと乗り越えられる魂が育まれると。
子育てに関しては反省ばかり。
ただ、ただ、忙しくて心を亡くした状態だった。
子供たちにはもっとのんびりした子育てをしてもらいたいけど・・・現実はそうも行かないかな。